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JAIST MOS TOPコンセプト:横断型科学技術からのアプローチ「融合」

横断型科学技術からのアプローチ「融合」

横断型科学技術からのアプローチ「融合」

私たちは新しいサービスの創造を、「多分野の知識融合プロセス」であると考えています。そこでは、「文の知」と「理工の知」という枠組みは、サービスという概念で統合される必要があります。個々の科学はサービス・イノベーション創出のための体系として新たに展開します。

人類の未来に希望をもたらす技術として注目される、ナノテクノロジーや光通信技術などは、物理や化学といった自然科学の摂理を利用し、電気・機械・情報といった既存の分野に依存した技術であり、いわば「縦型の科学技術」です。

しかし、「縦型の科学技術」がそれぞれの領域内で深化するのみでは、今日の人間社会が抱える複雑な問題を解決することはできません。

分野を超えた、知の融合で、「サービス・イノベーション」をめざす

そこで必要になるのが、「横断型の科学技術(Trans-disciplinary Science and Technology)」、つまり人間のニーズ実現のためのエンジニアリングや方法論です。その内容はモデル表現、モデルDB、制御論といった形式論から、技術倫理、技術政策、メディア論まで含む価値論、共創論理、システム計画技法などの発想論まで多種多様な広がりを見せています。その背景にあるのが、自然科学、社会科学、人文科学といった諸科学の融合です。

縦型と横型の研究成果を含む個別プロジェクトの例は、ユビキタス情報社会、ナノテク応用システム、環境などの分野で見ることができます。その目的は個別学問を究めることではなく、産業発展や生活の向上、そして持続可能な社会の実現なのです。そして、サービス・サイエンスやサービス・イノベーション創出の知識も、縦と横の分野の融合によって、産業や社会の発展に貢献する使命があるのです。

JAIST MOSは、サービスのユーザである「人」のニーズに立って学問体系を再構築し、「知」の再編と融合を図ります。同時に、自由な発想と総合的判断力を持って問題発見と解決にあたる人材の育成に尽力します。

JAIST MOSは、総力で「知識社会のパイオニア」を育成します。