ビジネス科学からのアプローチ「創造性」
産業競争力の源泉は「イノベーション」、つまり新たな技術・方法との組み合せによる経済価値の創造です。
かつての日本は、改善・改良型のインクリメンタル・イノベーションで世界を凌駕しました。しかし、もはや改善・改良だけでは、成長した日本の国際的な産業競争力を維持することは難しくなっています。企業の盛衰を分け、日本の産業競争力強化の鍵を握るもの、それが新サービス・製品のコンセプトを創出するラディカルなイノベーション・マネジメントです。
「技術」と「サービス」の組み合せで新しい次元をひらく
サービス・イノベーションは、サービス(ビジネスモデル)の新規性のみではなく、技術の新規性との組み合せで考える必要があります。
情報通信技術が高度に活用・基盤化した今日では、サービスはネットワーク化され、人がどう行動したか、どう感じたかを取り込み、常に進化します。たとえば、情報産業においては、ハードウェアにソフトウェアやサービス、ソリューションが加わり、人々の集合知がネットワーク化され、ビジネスモデルの高度化や多様化が進んでいます。
JAIST東京サテライトキャンパスで併設されているMOT(技術経営)コースでは、研究開発の上流から製品化・事業化・産業化まで、企業レベルから社会全体にわたるイノベーション・マネジメントのシステム構築とそれを担う人材育成に取り組んできました。
JAIST MOSは、技術経営の知を背景に、技術とサービスを組み合せたサービス・イノベーションを担うプロフェッショナルの育成を目指します。
「人」が価値を感じ、満足するという最終的なゴールを目指すという点で、サービスも製品も同じ立脚点にあります。
JAIST MOSは、国際的にも展開可能な高い新規性を持ったビジネスモデルを構築し、将来の世界を変革する人材を育成します。