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JAIST MOS TOPメッセージ:JAIST MOSとは

JAIST MOSとは:
世界を先導するサービス・イノベーション人材の教育拠点へ

小坂満隆

小坂 満隆[知識科学研究科教授]

工学博士(京都大学)

専門分野:研究開発マネジメント、サービス・イノベーション、システム工学

科学技術の高度化が加速し、社会、経済との密接なつながりが強まっていく中、科学技術は、人間にとっての「価値」とは何かということを強く意識して、人類の幸福に貢献していくことが強く求められています。このためには、人間にとっての価値創造をどのように科学するかが重要な課題であり、それに基づいてイノベーションを創出することが大きな研究テーマです。

サービスは、これまで、顧客満足をキーワードとして語られてきましたが、それは、顧客の要求を満足する価値の創造であったといえます。顧客価値の創造を追求するサービス・イノベーションは、既存のサービス産業の高度化と同時に21世紀の新たな知識産業社会の発展にとって、なくてはならない重要なコンセプトです。サービス・イノベーションの実現には、人間にとっての新たな価値を創造する「知識科学」と、これを現実のものとして実現する「情報科学」が不可欠です。

JAISTは、世界初の知識を科学する研究・教育拠点として「知識科学研究科」を設置し、数多くの成果を世界に発信してきました。そして、知識を科学するというテーマを掲げ、その知見を科学技術のマネジメント、イノベーション創出に応用すべく、技術経営(MOT)コースを設置し、数多くのマネージャ人材を輩出してきました。また、世界最先端の情報技術の研究・教育拠点としての「情報科学研究科」は、国内外にその実力を知られています。

サービス新時代において、新しいサービスの創造が求められる時、「知識科学研究科」と「情報科学研究科」が連携して創るサービス経営(MOS:Management of Service)は、なくてはならない学問領域といえるでしょう。新設したサービス経営(MOS)コースでは、サービス新時代に必要とされる様々な知識を学び、これを現実の課題解決に結びつけることで、世界をリードするサービス・イノベーターの育成を目指したいと思います。