医療現場とのコラボレーション
医療現場と連動した「医療サービスサイエンス」創成
「医療」は人間の生命を直接的に扱う、極めてシリアス、かつ、欠くことのできないサービスです。一方、患者のクオリティ・オブ・ライフに社会の注目が集まり、患者個人の医療における選択肢も広がりつつあります。また、メディカル・ツーリズムや先端医療の開発競争など、グローバル化にともなう国際競争も激しさを増し、医療サービスも国内産業という位置づけを変えつつあります。
このように多様に変化を遂げる医療サービスを大きく先導していくだろう医療サービスサイエンスの創成には、医療現場のリアリティを欠くわけにはいきません。医療サービスサイエンスが机上の学問としてではなく、社会・医療サービスの変化や問題を解決しうる有用性を備えるために、現場との連携を緊密に行います。
医療サービスの実践的問題(現象)をサービスサイエンスの課題として定式化していく能力、さらにサービスサイエンスの各手法を駆使して、現象の背後にある原理を解明していきながら、問題解決していく、医療サービスサイエンスの推進中核人材を育成するための教育プログラムを開発します。
医療サービスサイエンス教育プログラムの質保証
医療サービスサイエンス人材は、今後の医療サービスに生じる様々な複合問題を解決する使命を負っています。今日、そして将来医療サービスに起きる問題は、従来のようなディシプリンベース、もしくは縦割りの思考で解決することができた質のものとは異なったものとなるでしょう。
より複雑で、広範な知識を前提とした問題を扱うことになります。その範疇には「人間の価値」を含んだ、必ずしも「唯一のソリューション」があるわけではない問題が多くなるでしょう。
本プロジェクトでは、医療サービスサイエンスをいち早く医療現場で実践する学生、もしくは現場の問題を抱えた上で、医療サービスサイエンスを学ぼうとする学生を対象に教育を提供します。これは、医療サービスサイエンスの知を創成していく上で、もっとも重要な視点です。
医療サービスサイエンスは、医療サービスの現場で問題を抱えた社会人を対象として教育することで、医療サービスサイエンスの体系も描き出されていきます。
本プロジェクトでは、現実問題の定式化能力と問題解決能力を育成する「現場実践主導の研究指導法」の開発を行います。本プロジェクトでは、基礎となる知識、スキル、コンピテンシー(学習目標)を明確にしたコースワーク設計を行います。
実践的な人材育成のための医療サービスサイエンス教育プログラムの開発の連携大学
実践的な人材育成のための医療サービスサイエンス教育プログラムの開発の連携機関
実践的な人材育成のための医療サービスサイエンス教育プログラムの開発プロジェクトについて
- 北陸先端科学技術大学院大学が推進している「実践的な人材育成のための医療サービスサイエンス教育プログラムの開発」プロジェクト(文部科学省「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム(平成21年度)」選定事業)は、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)、順天堂大学、宮崎大学がそれぞれの保有する知的資源(知識科学:JAIST、医療情報学:宮崎大学、医学:順天堂大学)を総合し、「医療サービスサイエンス」の創成と教育プログラムの開発を行っています。[詳しく]
- 「医療現場でのサービス」の社会的要請に応える、実践的な教育プログラムの開発のため、積極的に医療現場との連携を図っていきます。

実践的な人材育成のための医療サービスサイエンス教育プログラムの開発プロジェクトへのお問合せ
- 「実践的な人材育成のための医療サービスサイエンス教育プログラムの開発」プロジェクトでは、より実践的・ニーズ融合的なプロジェクト運営をめざして、お問合せ・ご意見を広く受け付けています。
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