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EMCによる解析

tex2html_wrap_inline2451Ktex2html_wrap_inline2473 の正規直交基底 tex2html_wrap_inline2475 tex2html_wrap_inline2477 により次式で近似することを考える.

  eqnarray109

ただし,

eqnarray118

とする. 従来の固有空間法では, tex2html_wrap_inline2489tex2html_wrap_inline2491 と元パターン tex2html_wrap_inline2451 との平均2乗誤差を最小にするように選ぶが,提案するEMCで は,理想的な近似パターンを各クラスの平均パターンと考え, tex2html_wrap_inline2489tex2html_wrap_inline2491 と各クラスの平均パターン tex2html_wrap_inline2499 との平均2乗誤差 tex2html_wrap_inline2501 を最小 にするように選ぶ.

  eqnarray138

これにより求められたK個の tex2html_wrap_inline2489 を使って展開した結果から得られるK次元 ベクトル tex2html_wrap_inline2519 が解析に用いる次元圧縮された特徴ベクトルとなる. なお, tex2html_wrap_inline2519k番目の要素は次式から得られる.

  eqnarray162

この tex2html_wrap_inline2489 は次式の固有値問題を解くことにより求まる (gif節).

  eqnarray172

ただし,

  eqnarray177

とする. ここで式(gif)の左から tex2html_wrap_inline2553 を掛け,式 (gif)を使うと,

  eqnarray201

が得られる. ここで tex2html_wrap_inline2555tex2html_wrap_inline2557 は全クラス集合Fにおける tex2html_wrap_inline2561 の級間分散と 級内分散である. 式(gif)は固有値 tex2html_wrap_inline2563 が級間分散と級内分散の差に等しい ことを表している. ここで級間分散と級内分散の差をクラス集合Fの特徴の分離度(以後,これ を分離度1と呼ぶ)とみなすと, tex2html_wrap_inline2563 が大きいほどそれに対応する tex2html_wrap_inline2489Fの特徴を良く表 す固有ベクトルと考えられる.



Takayuki Kurozumi
Sat Mar 27 06:27:54 JST 1999