解析したいクラスの集合をFとする. ここで,Fは個人性を解析したい場合は各人物クラスの集合を,表情を解析 したい場合は各表情クラスの集合を表す. 各クラス に対し 枚の顔パターンが与えられているとする. 枚目の顔パターンを画像サイズNの各画素の輝度値を要素とするN次元ベク トル で表す.
ここでクラスfのm枚目の画像 をN次元空間でのある軸に 射影したときの値を とし, の級間分散 (図 )と級内分散 (図)を
とする. ただし,
とする. ここで,図のように級内分散に比べて級間分散が大きい軸に顔 パターンを射影した方が解析に有利であると考える. このような軸を求める手法としてEMCとMDAのそれぞれを用いる.