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気づきに基づくIoT/CPSサービスビジネスのイノベーション・デザイン手法
IoT/クラウド/人工知能/CPSなどの情報通信分野の新技術の進展と普及により,従来なか
ったビジネスおよびビジネスエコシステムが登場し,社会に大きな変革(第4次産業革命)
をもたらしつつある.この変革は,産業界にとってイノベーション創出の大きな機会だが,
その実現は容易ではなく,システマティックな方法論が望まれている.本研究では,
「IoT/CPSを活用したイノベーション」をデザインするための工学的な手法を開発する.シ
ステム設計に関する工学的な手法の研究は数多くあるが,システム設計からビジネス(運
用)に至るプロセスとしてのイノベーションをデザインする工学的手法は従来なかった.ま
た,イノベーション・デザインでは,常に変化するビジネス環境にアジャイルに適応するた
めに,変化への「気づき」の支援が重要である.本研究課題では,「気づき」のメカニズム
の視点(認知アプローチ)から,イノベーション・デザイン手法の理論的枠組みを提案する.
イノベーションの定義
イノベーションとは,持続し発展する新しいオファリング(製品・サービス・課題解決)を生み出すプロセスである.
現状の課題認識
- [課題1]CPSによるサービスビジネスの構造を生かした設計手法になっていない.
従来の「ビジネスモデルキャンバス」などの手法は汎用的であった.CPSによるサービスビ
ジネスに特有の構造を設計手順に組込むことで,より適切なイノベーション・デザインが可
能になる.IoT/CPSを前提する設計手法もいくつか提案されているが,初期提案段階である.
- [課題2]競争・協調戦略(ビジネスエコシステム)まで考慮した設計手法になっていない.
従来のシステム設計手法で要求仕様通りの設計ができても,それが競争・協調が混在するビ
ジネスエコシステムで機能する保証はない.ビジネスエコシステムの中で機能し,持続的な
価値と収益を生み出すまでの「戦略」を含むイノベーション・デザインが必要である.
- [課題3]設計と運用をアジャイルに繰り返すことを前提とした設計法になっていない.
常に変化するビジネス環境においては,システム設計したものが運用時に適切かどうかを常
にモニタリングし,設計フェーズと運用フェーズをアジャイルに繰り返す必要がある.設計
フェーズだけにフォーカスした設計法では,イノベーション・デザインとして不十分である.
- [課題4]設計手法の効用のメカニズムをモデル化し,評価する理論的枠組みがない.
様々な設計手法が提案され,実務での有効性は経験的に確認されていたとしても,その設計
手法の効用のメカニズムをモデル化し,手法の有効性を評価する理論的枠組みがない.
研究開発項目
- A:CPSイノベーションの分析フレームワークと事例データベース構築(【課題1】)
- B:CPSイノベーションのシステム設計手法の開発(【課題1,課題2】)
- C:CPSイノベーションのシステム運用・検証手法の開発(【課題3】)
- D:イノベーション・デザイン手法の効用メカニズムをモデル化し,評価する理論的枠組み
の構築(【課題4】)
デジタルイノベーションデザイン手法
イノベーションデザイン事例集
-
IoTビジネスモデル先行研究リスト
気づきに基づくIoT/CPSサービスビジネスのイノベーション・デザイン手法
IoT時代のイノベーションデザイン
日本経済新聞「やさしい経済学」IoT時代のイノベーション
内平研究室の紹介記事(朝日新聞広告記事)
「本学で最先端のイノベーションデザインを」
内平研究室の詳細
内平研究室