節では, 顔画像を18人の評価者に7表情の内どの表情であるか主観評価してもらい,デー タベースの表情クラスと評価者の6人以上の評価クラスが一致した画像のみを 選び出した. ここでは,画像の選び出しの条件としてデータベースの表情クラスと評価クラ スが一致する評価者の最低人数を0人,6人,12人,18人と変動させた. データベースの表情クラスと評価クラスが一致する評価者の最低人数と表情識 別率の関係を図に示す. training data, test data の選び方は,節,節と同 様である. 尚,データベースの表情クラスと評価クラスが一致する評価者の最低人数が18 人のときに選び出された画像の表情クラス数が4となるため,識別に使用する 次元数を3とした.
識別率は表情クラスと評価クラスが一致する評価者の最低人数との相関が高い. これは,データベースの表情クラス内の画像が,評価者によって絞り込まれる ために級内分散が小さくなったと考えられる.