2/27 激動の年始から2か月たって

久しぶりのブログです。

今年の元旦は能登半島地震がありました。これは県内では歴史上最大級となるマグニチュード7.6の大地震です。ニュースでは連日火事や潰れた家屋、遺族の方々などの映像が流れました。

私は幸い宮崎に帰省していたため被災はしなかったものの、七尾市など行ったことのある市町村が甚大な被害を被っている映像には本当に心が痛みました。地震はいつ来たとしても辛いですが、よりによってお正月の一家団欒を襲うなんて。被災された方々は本当に苦しかったと思います。

地震後の対応の速さは、さすが日本だと思いました。最初は道路の復旧が遅れていたものの、自衛隊やボランティアの方々が歩いて救助活動や物資搬送を行い、一人でも多くの命を救うために活動していました。支援の内容についても、ベビー用品や生理用品が増えたり、トイレを搭載したトラックが駆けつけたりと、東日本での教訓が生かされていると感じます。

地震の初期対応が一通り落ち着いた1月末、私が感じたのは「無力感」でした。
あれだけの被害が出て、たくさんの大人が対応しているのに、自分は何もできていない。お金がないから十分な寄付もできない。発信力もないため被災者を元気づけることさえできない。自分が今やっている研究が人のためになるんだろうか…。

そんなネガティブなことをひとしきり悩んだ結果、あるコンテストに挑戦することにしました。それは、「レスキューロボットコンテスト:通称レスコン」です。これは兵庫県の神戸で毎年開催されているロボットコンテストで、阪神・淡路大震災をきっかけに始まったそうです。ロボコンとしては珍しく、救助の「やさしさ」をテーマにしていて、ポイントや勝ち負けを競わないということが特徴となっています。

私は高専でロボコンを経験していて、大学院でもロボコンに参加したいと思っていたのですが、忙しさを言い訳になかなか踏み切れずにいました。しかし今回の震災を目の当たりにして、自分が貢献できるのはここしかない!と思い出場することにしました。

ということで急ピッチで申請書類をそろえ、締め切りの1分前に滑り込みで提出。ギリギリ間に合って良かったと思ったら、書類の不備で結局再提出することに。今回はレスコン事務局の方々のご厚意で書類を受け取ってもらえましたが、先が思いやられます。

何はともあれ、書類審査は合格し予選に参加できることが決まったので、とにかく予選突破できるようにレスキューロボットの製作に励みたいと思います。今はラフスケッチと機能設計を行っているところです。
今回の地震では、地滑りや家屋倒壊で道路が通れなくなり、救助活動に支障をきたしていました。そのため、不整地でも踏破できるような移動ロボットの開発に貢献していきたいです。
また、今回の出場に伴って友人と新規サークル(JAIST ロボットサークル)の立ち上げも行ったので、興味のある方は来年度から参加していただけると嬉しいです。一緒にロボット製作を頑張りましょう!

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