共鳴板支持材(soundboard liners) の部品は長めなので、必要な長さに切断して取り付ける。 設計図を参照して切断し、正確な位置に取付・接着する。(写真15)(訳注:写 真は楽器の背後から撮られている)
設計図をよく見ると、三カ所で部品を削ることにより共鳴盤がよく響くように してあるのがわかるだろう。ひとつの箇所は調律ピン板(wrest plank) 、あとは後部支持材(back liner) と胴横木(belly rail) である。設計図を見てこれらの箇所を部品上に印し、「削りな た」(spokeshave)や金ヤスリなどで湾曲状に削り取る。この「くぼみ」は中 心点で最深12mmとなるように成形する。
注記: すべての支持材が乾燥したとき、胴横木(belly rail) の角が少々、鍵盤部右側面 (right key cheek) 横の支持材よりせり出していることに気づくだろう。(設計図を参照)この部分 は削って支持材の面と合わせる。(写真16) (訳注:写真は楽器右側から撮影さ れている)
一般的にいって共鳴板(soundboard) 下の楽器内側は塗装しなくてもよいが、余分な接 着剤は取り除いた方がよい。後で部品がゆるむことがあるからである。