鍵盤部左側面部分(left hand key cheek) (以下「鍵盤左側面 」)は、まずケース(casework) 前面と接する箇所 (鍵盤用の切り込み部分左端)をヤスリがけして表面を滑らかにする。平らな木 片に紙ヤスリを巻いて使ってもよい。鍵盤左側面 は低音弦系結横木(bass hitchrail) と左隣り合わ せ、手前の端はケース(casework) 前面と接する。部品の下面接合部を注意深く削り取 り、ケース(casework) 前面と合うようにする。(写真8) 鍵盤左側面 を低音弦系結横木(bass hitchrail) と 組合わせるには、キャッピング(capping) の一部を少し削らなくてはならない。キット部品 のなかでも、鍵盤左側面 と右側面部分は接合のためにもっとも多く部品を削らなけ ればならない所である。T定規(もしくは直角定規)か定規の直角部分を使って、 ケース(casework) 前面内側から低音弦系結横木(bass hitchrail) に向かって直角に線を引き、その線 までキャッピング(capping) の端を削る。(訳注:まずキャッピング(capping) の削り取る部分の縦方向に 線をひく。このとき図面通りにできていれば下の低音弦系結横木(bass hitchrail) まで削る必 要はないはず。横線については図面を参照。削りすぎないよう、ときどき 鍵盤左側面 をあてて長さを確認するとよい。)
部品がうまく組合わさったら鍵盤左側面 を接着すべき位置にいったん固定し、 ケース(casework) 左側面と平行になっていること、および底板(baseboard) に対して垂直 であることを確認する。確認できたら接着して、クランプとマスキング・テー プで固定する。このとき接合部がきちんとつながっているよう注意する。
訳注: 説明ではこの段階で鍵盤左側面 を接着するように指示しているが、次の
段階で平衡横木(balance rail) に合わせて削らなければならないので、まだ接着しない
方がよい。