池田研では、特にバックグラウンドにこだわりません。情報系の講座ですが、オントロジー工学、対象のモデリング、モデルに基づく情報システムの構築といったことに関心とやる気を持った学生を幅広く募集しています。情報工学に関する知識や英語に関する能力があるにこしたことはありませんが、本人のやる気が一番大切です。
研究テーマは学生毎に個別に面談した上で決定していきます。まったくイメージが描けないというのでは問題ですが、少しでもイメージがあるのなら、池田研が目指すこと?と照らし合わせながら一緒にクリアにしていきましょう。また、どのようにしたら自分の興味を研究として昇華させれるかを考えることも研究室で学ぶことの一つだと思います。
文献紹介、各自の研究紹介などを定期的に行っています。具体的には、自分の研究に関連する国内外の論文を研究室の他のメンバーに紹介してもらいます。基本的には個人のテーマにあった上で他の人も関心が持てるものが望ましいです。文献の収集・整理・引用などの仕方を学ぶ機会としても考えています。
研究紹介:各自の主テーマの内容・進捗状況について発表してもらいます。発表の仕方・議論の仕方を学ぶ、相互に(良い意味での)批判をすることによる研究の活性化といったことも期待してます。
研究室では定期的に昼食会などを行っています。普段は集中した雰囲気の中各自の研究や学習に取り組んでいますが、昼食会などでは和やかな雰囲気の中、メンバーが様々なコミュニケーションを行っています。そうしたことから、雰囲気にメリハリがある研究室と言えます。
池田研究室を含め、知識科学研究科全体の特徴の一つとして個人スペース(ブース)の広さが挙げられます。ブースは一人づつパーティションで区切られてあり、ゆったりとした机とパソコンが与えられています。具体的に、コーナーデスク×1、サイドデスク×2、ワゴン3段×1があり、シンクライアント(windowsとunixにアクセス可能)が一人一台ずつ割り当てられており、他に必要に応じて追加でモニタやPCを使うこともできます。広さは、約4平米といったところです。錠前つきの本棚も完備しており研究に最適の環境が与えられています。
オントロジー工学は人工知能の研究から派生しました。人工知能を作るためには、知識を計算機システムに与えなければいけませんが、そのためには知識の整理の仕方について一般的な指針がないと、うまくいきません。我々もひとりひとりが、それぞれ何らかの指針をもっていて、それに基づいて知識を整理したり、利用したり、人に伝えたりしています。オントロジー工学は、そのような指針を多くの人とコンピュータが共有できるようにするうえで基礎になる情報技術です。簡単に言えば、概念辞書の作り方について研究する分野です。多くの人と多くのコンピュータが共有できる、いい辞書ができれば、知識の整理・利用・交流がより円滑にできるようになります。