JAIST生の実態
さまざまな国の留学生
JAISTには世界各国から来日している留学生が非常にたくさん在籍しています。
見たところ中国やインドをはじめとしたアジア系の人が多い印象ですが,国籍は本当に多様です。
また,単身で留学に来ている人もいれば,家族と一緒に日本に住んでいる人もいます。大学構内では子ども連れの人もよく見かけます。
留学生とは何語でコミュニケーションをとったらいいんだろう?と思う人もいるかもしれません。
これは学系によって少し事情が違っているような感じです。
知識科学系にいる留学生の多くは非常に流暢な日本語を話す人が多いように思います(特に中国や台湾から来られた人)。中には日本語がほとんどできない人もいますが,基本的には日本語が上手な人が多いです。
一方で,情報科学系やマテリアルサイエンス系にいる留学生は英語で話す人が多い気がします。もちろん中には日本語が上手な人もいます。
JAISTにいる人は,日本人も含めて上手い下手はあるかもしれませんが基本的には多くの人が英語を話せると思いますので,困ったら英語で話しましょう。
バックグラウンドは多様
JAISTには実にさまざまなバックグラウンドを持つ人が在籍しています。
学部や高専を卒業してそのまますぐに進学してきた人はやはり多いようです。
しかしその一方で,社会人を経験したのち脱サラ(?)して入学してきたという人や,社会人やりつつ学生をやっているという人もいますし,中には会社を経営しているという人もいます。
フリーターやってたけど思い立って入学してきたという人もいます(私です)。
社会人経験者の方もさまざまな業界の方がいて,看護師,介護士,起業支援,消防士,言語聴覚士,などなど本当に多様です。
ふつうならなかなか接点のなさそうな人たちが集まってきているのもJAISTの魅力の一つです。
このように,JAISTに在籍する学生は年齢やバックグラウンドが本当に多様なので,「自分は入学したら浮くんじゃないだろうか」と思っている人もおそらく心配ありません。
大学院まで来ると個性的な人が結構いるので(特に博士課程の人),ちょっとやそっとのことではむしろ目立たないと思います。
こういう生活ガイドを自主的に作ってるような人はもしかしたら目立ってるかもしれませんが(ソワソワ)。
出身校・出身学部も多様
JAIST生の出身校は本当にさまざまです。大学卒の人がやはり多いですが,高専卒の人も思いのほか多いです。
「みんなレベルの高い有名校から来てるんだろうな…」と思うかもしれません。実際偏差値の高い大学から来ている人もたくさんいますし,あまり偏差値の高くない大学から来た私は正直最初はビビりました。
しかし,JAISTに入ると前の大学がどうだったとかはほぼ気にされません。先生も気にしていないですし,学生も気にしません。基本的にはJAISTでの自分しか見られません。
もちろん,基礎学力という点では高偏差値の大学から来た人の方が高いかもしれませんけど,偏差値が低い大学だったからといって委縮することはないです。
有名校から来た人でも研究に苦戦している人はたくさんいますので,自分にできることを精いっぱいやりましょう。
出身学部でいえば,情報科学系やマテリアルサイエンス系の人たちは理工系の人がほとんどだと思います。
その一方で,知識科学系は本当に多種多様な学部から学生が来ています。
知っているだけでも,外国語学部(英語),社会学部,文学部(哲学),経済学部,人間健康学部(栄養学),理学部(数学,化学,物理),工学部(情報,機械)などなどバラエティに富んでいます。
しかし,知識科学系に入学した人の多くは元の専攻とはかなり違うことをやっていたりしますし,むしろそれを狙ってきている人も結構たくさんいます。
もちろん,元の専攻を生かした研究をやっている人もいます。
いろいろ見聞きした感じですと,多くの場合で元の専攻よりも自分の興味を優先して新しい研究テーマを設定するようです(自分の興味が元の専攻寄りということももちろんある)。
元の専攻を離れて心機一転新しいことを始めたい人には知識科学系はとてもお勧めです。
石川キャンパス生と東京サテライト生
JAISTには石川県能美市にある石川キャンパスと,東京都品川にある東京サテライトキャンパスがあります。
石川キャンパスには,学部や高専を卒業してすぐに入学してきた20代の学生を中心に,多様なバックグラウンド,多様な年齢層の学生が集まっています。
一方,東京サテライトには,現役社会人の学生しか基本的にはいません(中には脱サラした人もいる)。社会人学生といっても,就いている仕事はやはり多様ですし,入学目的もさまざまです。
研究室によっては,東京サテライト所属の学生の方が石川キャンパスよりも多く,先生が東京に拠点をおいて学生の指導をされている場合もあるようです。
また,石川キャンパスの学生と東京サテライトの学生の交流も研究室によっては重視されていますし,年に1~2回ですが東京サテライトで大学主体での交流会も催されています(東京までの旅費を大学が出してくれる)。
石川キャンパスの未就業の学生にとっては,東京サテライトの社会人学生は就活の際に頼れる先輩でもあります。また,東京サテライトの忙しい社会人学生(講義は週末または夜に集中)にとっては,石川キャンパスの学生は授業情報を共有してくれる頼もしい存在です。
キャンパスは違いますが,JAIST生同士ぜひ仲良くしましょう。
JAIST生の英語力
JAISTでは定期的にTOEIC IPを受験する機会が設けられています。
JAIST修了時までに求められているTOEICスコアは最低600点です(ただし,600点を超えられなかったからといって修了できないわけではない)。
あまり詳しくは知りませんが,このことから推察するとJAISTでは600点前後の人が多いのではないでしょうか(中には満点近く取っている猛者もいます)。
日常的には英語論文を読めるくらいの英語力はやはりほしいところです。
しかし,結構多くの学生が英語論文を機械翻訳にかけて読んだりしているので,英語力が特段高くなくてもなんとかやれるといった感じですね。
ただし,機械翻訳が正しく翻訳してくれているかをチェックする最低限の英語力と専門分野の知識は必要で,機械翻訳に丸投げだとだいたいの場合すぐバレます。
はじめは時間もかかるしつらいですが,英語論文をたくさん読むことで英語リーディングスキルを上げていくのがベストですね。
JAISTにはたくさんの留学生がいるので,自分が配属される研究室にも留学生がいるかもしれません。
中には日本語がほとんどわからない留学生も少なからずいるので,彼らとは基本的に英語でコミュニケーションをとることになります。
同じ研究室にそのような留学生がいた場合は十中八九,英語でやり取りする機会が巡ってくると思いますので,良い機会だと思って積極的にコミュニケーションをとりましょう。