JAIST生のアルバイト事情
学内勤務
TA(講義補助)
TAとはTeaching Assistantのことで,文字どおり講義で先生のお手伝いなどをする仕事です。
TAの基本的な仕事としては,先生と一緒に講義の準備をしたり,一緒に講義に出て講義中にお手伝いをしたり,受講生からの質問に答えたりします。
しかし,TAはただ講義のお手伝いをするだけではないことがほとんどです。
講義を担当する先生にもよると思いますが,TAが講義をしたり,議論のファシリテーターをしたり,TAであっても非常に責任のある仕事を任される講義が少なからずあります。しかし,だいたいはTAにとって非常によい経験になると思うので,ぜひ恐れずに挑戦してみてください。
特に博士課程への進学を考えている人や実際に博士課程に進学した人はだいたいがTAの経験者です。将来的に教壇に立つ立場になるかもしれないので,講義の作り方を間近で見られるのもTAの特権ですよ。
TAは基本的に公募によって採用されます。各学期が始まる少し前にメールによるTA募集の案内がTAコーディネーターから回ってくるので,その案内に従って応募することになります。
ほとんどのTAは,M2以上,講義履修者が望ましい,といった条件が付いています。中には英語力が必要だったり,講義担当の先生と事前面談が必要だったりするものもあったりします。
しかし,TAはなり手がイマイチ少ないのか,再募集になったりすることがたびたびあります。最終的は講義担当の先生が自分の研究室の学生をリクルートして補填するという場合が多いですが,他研究室でもぜひ積極的に応募しましょう。
TAの時給は学内規定で,博士前期課程の学生で1400円/時,博士後期課程の学生で1600円/時となっています。
勤務時間は多くの講義で40時間ほどです。中には倍以上の勤務時間の講義もあったりしますが(受講してみるとTAさん大変そうだなーと思うのでたぶんすぐわかります),その分稼ぎは大きいです。
LA/RA(研究室雑務,研究補助)
LA(Laboratory Assistant)/RA(Research Assistant)は研究室の雑用や研究のお手伝いなどをする仕事になります。
だいたいは先生に頼まれた雑用をやったり,研究室の環境保全に努めたり,後輩の面倒を見たり,予備実験の被験者になったり,とりあえず研究室関係の雑務をやるという感じです。中には本格的に研究プロジェクトに参加するといったこともあると思いますが,基本的には研究室周りの雑務がメインですかね。
LA/RAは自分の指導教員の先生に雇われるような形になるので,誰を雇うかは先生の裁量で決められることになります。
先生としては,やはり基本的には毎日研究室に来てくれて,積極的に雑務をやってくれる人を雇いたいと思うはずなので,LA/RAをやりたいと思ったら,そういった点を押さえたうえで,先生にお願いするといいかもしれないですね(絶対雇ってくれるとは限らないですが)。
LA/RAの時給は学内規定で,博士前期課程の学生で1400円/時,博士後期課程の学生で1600円/時となっています。
勤務時間は先生の裁量で決められるので,人によってさまざまだと思います。
UA(博士後期課程学費支援)
UA(University Assistant)は,雇用型奨学制度の一つで,DRFに代わる博士後期課程学生のための学費支援制度です。なので,申請できるのは博士後期課程の学生のみになります。
年間で最大60万円程度が給付されるそうなので,学費分はとりあえず賄えるといった感じでしょうか。
UAは大学から募集がかかるので,お知らせのメールを見落とさないようご注意ください。
UAは今のところ申請した学生全員が採用されるため,お金の問題で博士課程への進学を断念しようと思ってる人も諦めないで申請してみてください。
ただし,JAISTや他の助成団体等から学費相当の給付をすでに受けている人(DRFや学振特別研究員,次世代研究員,融合科学向け奨学金,国費留学生等),UA採用と同時期に受ける予定の人は,それらを辞退しない限り申請することができません(UAの方が給付額は低いと思うので辞退する人はいないでしょうけど)。
それ以外にも,社会人コースの人,長期履修制度利用者,留年した人など,申請できない学生もいるので募集要項をしっかり確認してください。
実験協力者
知識科学系や情報科学系の一部の研究室では,人を対象とした行動実験を行っています。実験協力者はそのような行動実験の被験者として実験に参加する仕事になります。
多くの実験は2時間程度で終わる簡単な実験なので(中には数時間,長ければ数日間にわたる実験もあったりします),お小遣い稼ぎをしたい方などにはちょうど良いと思います。
特に修論の提出が近くなってくると,実験協力者の募集がたくさんメールで回ってくるのでぜひ参加してあげてください。
留学生はこの手の募集に積極的に参加してくれるので,わりとすぐに人が集まったりするのですが,日本人学生はどうも乗り気じゃない人が多いようで人を集めるのに苦労する人が多いので,切実にみなさんの参加をお願いします。
興味はあるけど果たして自分にできるだろうかと不安に思う人もいると思います。しかし,実験をする側はできるだけ参加者に負担をかけないように作業を単純化したり,わかりやすい実験説明を考えることにとても時間をかけています(これも研究の一部です)。ですので,実験のうまいヘタはあるかもしれませんが,実験参加者に無理なことをさせることはほぼないです。
また,すべての実験において,気分が悪くなったり,何らかの問題が発生してそれ以上続けられないとなったときに,途中で実験をやめる権利が保障されているので,この点は安心して参加していただければと思います。
実験協力者の時給は学内規定で一律1000円/時となっています。
勤務時間は先にも書いた通り,実験によって様々ですがだいたいは2時間程度であることが多いです。
学内イベント補助など
学内にはちょっとしたイベントや行事の運営補助などで学生を雇ってくれることがあります。
例えば,毎年駐車場の利用申請が2日間ほどにわたって集中的に行われていますが,ここで必要書類を確認してくれているのは学生アルバイトの人たちです。
他にも駐輪場のチェックやキャンパスツアーの案内補助など,単発的なイベントで結構学生を雇ってくれます。
長期的には,なんでも相談室の相談員(博士後期課程学生限定)なども学生が雇われてやっています。
どうやってこういうアルバイトにありつくかというと,基本的にはメールでの公募か先生からの直接の依頼になります。
特にイベントの単発アルバイトは,メールで公募される場合がほとんどですが,公募と同時に枠が埋まるほど人気があるので,やってみたいと思う人はメールを見ると同時に応募するくらいの勢いでがんばってください。
先生からの直接依頼は,やはり先生との信頼関係や持っているスキルなどがモノを言うと思うので,簡単にはいかないかもしれませんが,お願いされたらぜひやってみるといいかもしれませんね。
学外勤務
学外アルバイト
JAIST生の中には学外でアルバイトをしている人ももちろんいます。
基本的には,JAISTシャトルなどで通える場所で働いている人が多いです。
特によく聞くのがイオンモール新小松あたりです。イオンモール新小松はJAISTシャトル小松線でJR小松駅まで行き,JR小松駅からイオンモール新小松行きのシャトルバスに乗り換えることで,車がなくても通うことができるので,知り合いが何人かここで働いていました。
他には小松駅周辺で塾講師をやっている人などもいます。こちらもJAISTシャトル小松線で通うことができる場所ですね。
実地で働く人たちが多いですが,中にはリモートワークでガツガツ稼いでいる人もいますし,株なんかで稼いでいる人もいた気がします。
ちなみに私は入学前から今までずっとスーパーでレジ打ってますし,依頼があれば知り合いの子どもたちの家庭教師などもしていました。