JAISTの講義
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講義全般について
- クォーター制の特徴
- 履修登録のアレコレ
- JAIST講義の科目区分
- 科目番号の怪 知識科学系講義の場合
- グループワーク
- レポート
- 発表 知識科学系以外の講義の場合
- レポートや試験でほぼ評価が決まる
講義全般について
クォーター制の特徴
JAISTはクォーター制で講義は4期でそれぞれ異なる時間割となっています。
時間割は入学時期に配慮されている印象で,1の1期(4月~)には4月入学の日本人学生が比較的受講しやすい導入的な位置づけの講義が日本語で行われており,2の1期(10月~)には10月入学の留学生向けに英語での導入的位置づけの講義が配置されています。
2の2期は日本語の講義であっても,基礎的な講義を受講している前提で行われる講義も多く,講義内容のレベルが高い印象があります(私個人の主観ですが)。
なので,日本人学生には1の1期~1の2期の講義が比較的受講しやすく,2の1期の講義は多くが英語ver,2の2期は講義の難易度が高めであるため受講のハードルが少し高い気がします。
(ちなみに私は1の1期,1の2期,2の2期,夏季集中講義を受講,2の1期は履修なしで,1年次のうちに必要単位はすべて拾いました)
また,JAISTのクォーター制の特徴として,ほとんどの科目は講義が週2コマ(1コマあたり100分)あり,各期で完結するようになっています。
多くの科目は固定曜日の1限目と2限目に配置されているので,1限目(9:00~)の日は寝坊しないように気を付けたいところです。
予習復習課題などをこなすことを考えると,週2回講義では講義スピードがかなり速く感じられると思うので慣れるまで苦労するかもしれません。
また,中にはチュートリアルアワー(3限目)を使って演習や補講などをする科目もあるので,必ず確認しておきましょう(1限目の科目がその日のチュートリアルアワーを使えることになっています)。
履修登録のアレコレ
集中講義を除く各学期には履修登録期間(学期開始日から約2週間)があり,この期間中に実際に講義に出てみて受講するかどうかを決めます。この期間中も各講義は回を重ねていきますので,ほぼピンポイントで受けたい科目を受講するしかないのが実際のところです。(しかし近年は,LMSで過去の講義の録画や講義資料が見られる場合があるので,そちらを参考に受講科目を決める人も多いようです)。
集中講義は1科目が数日間で実施され,1日の1~5限目までほぼすべて講義です。通常3~4か月で2単位とかですが,集中講義は数日間で同じ単位数が取れるため,手早く単位をそろえたい人は集中講義を履修するとよいでしょう。
集中講義の時間割等はその時期が近づかないと公表されないようになっています(たしかメールでお知らせが来ます)。講義によっては履修方法が異なったりすることがあるので,メールの見落としに注意してください。
履修登録はJAISTの学務システム(Campusmate-J)で行います。
学務システム以外からの履修登録はできません。履修登録期間内に間違いなく履修科目を登録しましょう(登録したら必ず「履修確認」の画面で間違いなく登録されているかを確認しましょう)。
※科目によっては履修条件があるので,条件のある科目は必ず担当の先生に確認を取ってから履修登録を行ってください。
学務システムでは成績の確認や不足単位数の確認などができるので,学期末,進級時,修了間際には必ず確認しましょう。
非常に紛らわしいですが,JAISTには学務システムとは別にJAIST-LMSというシステムがあります。
LMSでは,講義資料の配布や講義動画のアーカイブ視聴,課題の提出などが行えます。各科目のページに登録すると,お知らせや資料にアクセスできるようになります(過去の講義にも登録可能)。
注意しておきたいのが,LMSに登録する=履修登録ではないということです。LMSはあくまでも講義の補助システムであり,履修登録の機能は備えていません。
LMSに登録したけど履修登録はしてなかった!という事態にならないよう,十分に気を付けてください。
※LMSでの課題提出について,「23時59分」が締め切りの課題は,LMS上では23時59分59秒が締め切りではなく,23時59分00秒が締め切りなのでご注意ください!(私はこのLMSの罠に嵌って単位を落としかけた)
JAIST講義の科目区分
博士前期課程の場合,JAISTの講義は導入科目,基幹科目,展開科目,広域科目,自由科目などに区分されますが,単位は基幹科目を中心に修得していくことになります。基幹科目には最低限必要な単位数が設定されている一方で,基幹科目・展開科目以外の科目は修了単位に含められる単位数に上限が設けられています。自由科目は修了単位に含めることはできないので,自分の勉強のために履修するといった感じです。
※5Dプログラム申請者は,通常のMプログラムでの必要単位数に加えて,単位を数える条件が異なっているので要確認。
履修できる科目について,知識科学の学位をとるためには知識科学系の講義でしか単位を取れないのか?という疑問がわくかもしれません。
JAISTでは目指す学位によって科目の扱いが変わります。
例えば,知識科学系科目Aを知識科学の学位を目指す人が履修すると「基幹科目」として扱われていても,同科目を情報やマテの学位を目指す人が履修すると「自由科目」として扱われる場合があります。逆に知識学位を目指す人が情報・マテ系の科目を履修すると「発展科目」として扱われることがあります。この点,知識系の人は履修に当たっての自由度が高くて単位を集めやすいかもしれません。
なので,知識科学の学位を目指していても情報科学系やマテリアルサイエンス系の科目で単位を修得することは可能です。詳しくは履修案内を見て確認してください。
知識科学系は様々なバックグラウンドを持つ人が集まっていて,元情報系の人や元化学系の人が自分の得意な科目で単位を稼ぐということもふつうにあるので,単位修得の戦略をいろいろ考えてみてください。
科目番号の怪
JAISTの講義の科目番号からは,学系・難易度がわかります。
科目番号は「K228:知識科学概論」のように,アルファベットと数字でつけられています。
アルファベットは,学系別科目,語学科目といった科目種別を表しています。
K:知識科学系講義,I:情報科学系講義,M:マテリアルサイエンス系講義,E:語学(英語),J:語学(日本語)といった感じです。
また,日本語講義の場合は特に記載されませんが,英語講義の場合はK228Eのように一番後ろに「E」がつき,1コマの中で日本語と英語の両方で行われる講義には「EJ」がつきます
EJの講義は1コマの中で日本語と英語をスイッチしながら行われるため,講義は時間にして実質半分しかありません。なので,結構楽だという人もいます。
ただ,知識科学系講義の場合はグループワークとかもあったりするので英語ができないときつい場合があります(英語メインの留学生も一緒に受講しているので)。
英語でのコミュニケーションスキルを上げたい人にはお勧めなので,ぜひチャレンジしてみてください(必ずしも英語でのコミュニケーションが必要かというと,そうでもない場合もあったりするので,過度に恐れる必要はないかと)。
科目番号の百の位はその科目の難易度を表していて,数字が大きいほど難易度が高いとされます。
000~100番台は導入科目,200番台~は基幹科目と呼ばれています。
ただ,ここで注意したいのが100番台,200番台だから余裕だぜー!とか思ってると思わぬ罠があります。
100番台,200番台は導入科目や優しそうな基幹科目と見せかけて,実は思いのほかヘビーな科目だったということがよくあります。
逆に400番台なのに易しくて楽しい科目があったりとか,科目番号は素直に信じないほうがいい気がします…。
結構周りにも似たようなことをいう人がいたので,私だけが言ってるわけではないことを申し添えておきます。
各講義の評判などはぜひ先輩や同期に聞いて受講の参考にしてください。
知識科学系講義の場合
グループワーク
知識科学系講義といえばグループワークというくらいグループワークをさせる講義が多いです。
グループワークといっても,グループでずっと議論をし続けるのが目的の場合もありますし,グループで何かの目標を達成するための作業をしなくてはいけない場合もあります。
講義によっては,講義時間内だけでなく講義時間外でも自主的に集まって作業しなければいけないこともあります。
今どきなかなかいないと思いますが,LINEが使えないと作業系グループワークでは非常に不便です。多くの場合でグループLINEを作って連絡を取り合うことになるので,LINEができる環境はしっかり整えておくのがよいです。
そして講義の終わりにはグループ毎に成果発表をさせられ,発表の評価が成績に大きくかかわることが多いです。
共同作業が苦ではない人なら,グループワークを主とする講義では良い成績が取りやすいと思いますし,他研究室のお友達も作りやすいです(もしもの時のつながりは大事です!)。
しかし,グループ内でのフリーライダー(グループに所属するだけしておいて作業はしない)は多方面で印象が悪いので,今後のためにもやめておいたほうがよいでしょう。
レポート
知識科学系の講義で課されるレポートは,簡単には文系的なレポートです。
文章を書くのが苦手な人には非常に苦行になると思われます。
書かされる分量としてはA4判に3枚前後が標準的だと思います。
講義によっては研究計画書や実験レポートを書かされる場合もあるようです。
慣れていないとつらいと思いますが,いずれは修論やジャーナル論文を書かないといけないので,文章を書く力が鍛えられると思って前向きに取り組むのがよいです。
特に某講義では鬼のようにレポートが課されます(速度と量という意味で)。
履修登録したが最後,締め切りに追われることと思いますが,がんばって乗り越えましょう!
※つらくてもレポート作成のためにコピペすることは絶対にやめましょう。バレます。
先生によっては,レポートであってもコピペチェッカーを使ってコピペがないかをチェックしています。
(学位論文になると,書き終えた論文をコピペチェッカーにかけることが全学生に義務付けられており,コピペチェックの結果は複数の先生で確認することになっています)。
不正が見つかるとその講義の単位認定されないことはもちろんですが,それまでに修得した単位の取り消しなど,重い処分が下されます。
不正は絶対にしないでください。
レポート提出という点で一つ注意しておきたいのが提出方法です。
おそらくメール提出かアップロードによる提出の2種類が主だと思います。
アップロードによる提出では学内ネットワーク以外からはアップロードサイトにアクセスできない場合があるので注意が必要です。
大学内や大学の寮からアクセスする場合は問題ないですが,学外に住んでいる場合は自宅から学内ネットワークにアクセスする必要が出てきます。
そのため,あらかじめVPNの設定をしておくといった準備が必要です。詳しくは先輩やお友達に聞くか,情報社会基盤センターのサイトで確認してください。
締め切り時間前に慌ててVPNを通そうとしてうまくいかない助けてー!といった場面に出くわしたことがあるので,早めにVPNの設定を済ませて自宅から学内ネットワークにアクセスできることを確認しておくことをお勧めします。
発表
知識科学系では試験が課されることは少ないです。
その代わりにグループワークの成果や,講義を通して考えたことを最終発表として課される場合が多いです。
発表では,内容だけでなく発表態度も評価項目に入っている場合があるので,原稿を作ってから何度も発表練習をして自信をもって発表に臨むのが理想です。
発表練習は最低でも5回やるとよいそうです。5回のうちにだいたい覚えるということで。
発表原稿の目安としては日本語の約300字で1分程度なので,これを目安に原稿を作成するとよいです。
発表原稿は事前に提出を求められる場合があり,発表に関する評価は提出された発表原稿と実際の発表をもとにつけられます(つまり,発表内容だけでなく発表態度なども評価の対象ということ)。
人にわかりやすく自分の考えを伝える練習だと思って乗り越えましょう!
知識科学系以外の講義の場合
レポートや試験でほぼ評価が決まる
情報系,マテ系の講義ではレポートに加え試験もあり,その出来具合で成績がつけられます。
試験は絶対的に数値化されるため,基準点がはっきりしていて出来が悪ければバッサリ切られるといった印象です。
そういう意味では,知識科学系の講義は非常にゆるふわな印象になるかもしれません。
しかし,グループワークや文系的なレポート,発表などが苦手な人はやはり高得点が取りにくいようなので,どちらにせよ向き不向きはありますよねって感じです。