JAIST生活Tips

日常のアレコレ


学生番号の秘密

JAISTに入学すると学生一人一人に学生番号が振られます。
JAISTの学生番号は7桁となっていて,それぞれ意味を持った数字を組み合わせることで構成されています。
これらの意味を知っておけば,学生番号を覚えやすくなりますし,学生番号を口頭で知らせるときなどにどこで切ればいいのかがわかると思います。
例えば,2210xxxといった学生番号の場合,番号を見ただけで2022年入学の石川キャンパスの先端科学技術専攻/修士課程の学生であることがわかります。
そのからくりは,以下の通りとなっています。

  • 左から1-2桁: 入学年(西暦)
  • 左から3-4桁: 学生区分(過程と在籍キャンパス)
  • 左から5-7桁: 個人番号と入学月

学生区分については,1~6の数字が振られます。
それぞれの数字の意味は以下の通りです。

  • 10: 石川・先端/修士課程
  • 20: 石川・先端/博士課程
  • 30: 東京・先端/修士課程
  • 40: 東京・先端/博士課程
  • 50: 石川・融合/修士課程
  • 60: 石川・融合/博士課程

個人番号は3桁で,学系に関わらず名前の順番で振られています。
また,入学月に応じて数え始める番号が異なります。

  • 0xx-2xx: 4月入学者
  • 4xx: 10月入学者

その他,科目等履修生や研究生など非正規学生にもIDは振られていますが,私はまだ出会ったことがないのでわかりません。


学生証は必携

JAIST内ではできるだけ学生証を携帯しましょう。
何かしらの手続きをするときや,書類や物品の受け取りなど,事務では基本的に学生証の提示を求められます。忘れて取りに帰らないといけないということのないよう気を付けたいところです。

学生証は大学の建物の施錠されたドアを開けるカードキーになっています。JAISTの建物は平日の18:00-翌8:00,大学休業日(土日祝,盆正月)は,建物の出入り口だけでなく,各建物間にあるドアも施錠されるので,学生証を忘れて出て行ったが最後,帰ってくることができなくなります。そうなったときは,お友達や先輩に頼んで開けてもらうとかするしかなくなります。気を付けましょう。
なお,図書館は常時学生証がないと入れません
また,各研究室の入り口のドアは学生証で鍵の開閉をします。こちらは,各研究室ごとに管理されているので,研究室の責任者に学生証を登録してもらわないと使用できないようになっています。正式配属になった後に必ず登録してもらいましょう。

学内の印刷複合機は基本的には学生証で認証することで使用できるようになっています(設定は自分でしないといけない)。学生証がない場合は,手入力でアカウント情報を入力しないといけないので大変不便です。

学生証にはEdyが内蔵されているので,お金をチャージすることで売店や食堂でキャッシュレスでお支払いができるようになっています。現金を持ち歩きたくない人には便利ですね。

以上の通り,JAISTにおいて学生証は大変な貴重品です
なくさないことはもちろんですが,決して他人の手に渡ることのないよう十分気を付けて取り扱ってください。万一なくしてしまった場合は,お金はかかりますが速やかに学生生活課に行って事情を話し,再発行手続きをしてください。


図書館は24時間利用可能

JAISTの付属図書館は学生証さえ持っていれば24時間いつでも入館できます
また,本の貸し出しはすべて自動貸し出し機で行われていて,こちらも24時間いつでも利用が可能です。
ただ,この自動貸し出し機は操作方法を誤ると,ゲートでブザーがなって脱出できなくなることがあります(たぶんみんな1度は経験する)。
もしブザーが鳴ったとしても,図書館職員の方が出勤中は対応してくれるので慌てず事情を説明しましょう。ただし,17時以降は職員さんが退勤していて誰にも対応してもらえないため,途方に暮れることになります。
自動貸し出し機の操作は操作方法を確認して注意深く行いましょう(特に夜間)。

図書館には広い机や個別ブースのような机などが設置されているので,こちらで勉強や研究作業もすることができますよ。


リフレッシュルームの使用

JAISTの研究棟各階にはリフレッシュルームという部屋があります。
この部屋は,特に使用申請などすることなしに誰でも自由に使うことができることになっています(知識系の場合)。
自習や就活のオンライン面接,パーティ,ゲームやアニメを楽しむといった人もいます。

ただし,リフレッシュルームにはいくつか使用のためのルールがあるので,ルールを守って使用してください。

  • 部屋を私物化しない
    私物を放置して物置代わりに使う人がたまにいますが,このような使い方が継続されるとリフレッシュルームの使用規定が厳しくなる一方なので,絶対にやめてください。リフレッシュルームはみんなで使う部屋です。
  • 部屋で調理をしない
    リフレッシュルームの使用規定に明記されていたと思います。特に火災が発生する可能性のある調理機器の使用はガスであろうとIHであろうと使用厳禁です。食べ物の持ち込み自体はOKですが,かならずきれいに後片付けをしてください。

※知識系のリフレッシュルームは自由に出入りできますが,マテ系,情報系では鍵がかかっていて使用申請がいるそうです。


先生との連絡(メールの書き方)

先生の方針にもよりますが,研究室内で先生と連絡を取る場合にはSlackというチャットツールを使っている場合が多いようです。
Slackでは,ゼミ資料などのPDFファイルや提出原稿のWordファイルなどもやり取りすることができるので,データの共有ツールとしても非常に便利ですよ。
Slackにはスマホアプリ版もあるので,インストールしておくとメンションされたときにもすぐに気づきやすいと思います。

一方で,研究室外との先生との連絡は基本的にメールで行われます。
LINEでのやり取りがメインの人にとっては,メールでのやり取りがかしこまっていてやりづらいと思うかもしれませんが,がんばって慣れるほかありません。
どんな風に書けばいいかわからないという人も少なからずいると思いますので(私もそうでした),以下に例を記しておきます。参考にどうぞ。

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To: じゃいすと先生
件名: 研究室訪問について <--内容が一目でわかるタイトルをつける
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じゃいすと先生 <--誰宛なのかをまず明示する(必要なら所属も入れる)

こんにちは,今年4月に入学した北先大華子と申します。 <--軽く挨拶の言葉を入れて名乗る(必要なら所属も)
現在所属研究室選択のために………

よろしくお願いいたします。 <--締めの言葉を入れる(ほぼ定型句)

北先大 <--誰が書いたかを明示する
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初対面でない先生の場合,挨拶の言葉は「お世話になっております,北先大です」という感じで簡単になっていきますね。

研究室外の人にメールを書く際に注意すべき点が一つあります。
それは,自分の指導教員の先生に許可をもらって何かをしようとしていると研究室外の人に伝える場合です。
例えば,研究計画書を副指導教員の先生に送るといった場合などがそうです。
メールの文面に「指導教員の先生には許可をもらっている」と書いたところで,本当に先生が許可しているかどうか読み手からは判断することはできません(メールを書いた人が勝手に書いたという可能性もある)。
そこで,使用するのがCC(Carbon Copy)というやつです。
宛先(To:)にメールを送りたい相手のメールアドレスを入力したら,Cc:に指導教員の先生のメールアドレスを入力します。
このようにすると,メールは送りたい相手と指導教員の先生に同時に送信されるので,指導教員の先生も確認してますよという証明になるわけです。
一般的に,Ccを付けられた人は内容を確認する程度で返信したりはしません。Ccの人も知ってますよというのを送信相手に知らせるという意味合いが強いです。

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To: 能美先生 <--送りたい相手
Cc: じゃいすと先生 <--メール送信を知らせる人
件名: 研究計画書の提出
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能美先生
(Cc: じゃいすと先生) <--本文にも書いておくと親切

お世話になります………
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Ccはよく使うので,ぜひ覚えておくといいですよ。


先生との連絡(アポの取り方)

先生は基本的にみんな忙しいと思ってください。
そのため,特に研究室訪問や他研究室の先生とのミーティングにはアポ取りが必須と言えます(逆に言えば,アポさえ取れればその時間は自分だけの時間になるということ)。
自分の研究室の学生であればいきなり来てもできる限り対応するといった先生もいますが,中には自分の研究室の学生であってもアポなしではミーティングに応じないといった先生もいると思います。

特に初対面の人の場合,先生はその人がどんな人かをアポ取りメールの段階から見ています。つまり,ファーストコンタクトは実際に対面した時ではなく,アポ取りメールを先生が受け取ったときということです。
アポ取りができない(=第一印象が悪い)学生が実は多いという話を実際に先生から聞いたので,ここでアポ取りの基本について記しておきます。ぜひ参考にしてください。

まず,アポ取りの基本として,自分が相手にミーティングをお願いする立場であるということを覚えておきましょう。
言い換えると,ミーティングに関する時間や場所等を率先して設定するべきなのはお願いする立場である自分ということです(それをわかっていない学生が多いとのこと)。

では実際に,よいアポ取りの例と悪いアポ取りの例を以下に示します。

○ よいアポ取りの例
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じゃいすと先生

こんにちは,………(略)
研究室訪問に伺いたいのですが,
以下の日時のどこかで面談をお願いできないでしょうか?
5/18(水) 10:00-12:00, 14:00-17:00 <--自分から都合のよい日時を提示する(先生に選んでいただく)
5/19(木) 15:00-19:00
5/20(金) 10:00-12:00, 14:00-16:00

よろしくお願いいたします。
北先大
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× 悪いアポ取りの例
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じゃいすと先生

こんにちは,………(略)
研究室訪問に伺いたいのですが,
先生のご都合がよい日時を教えていただけないでしょうか? <--先生に提示させようとしている(自分が選びたい)

よろしくお願いいたします。
北先大
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よい例と悪い例の違いはわかるでしょうか?
よい例では,自分の空き時間を提示し,先生がその中から選ぶというスタイルです(先生に選ぶ自由がある)。
悪い例では,先生の空き時間を提示させ,その中から自分が選ぶというスタイルです(自分に選ぶ自由がある)。
初めに書きましたが,自分はミーティングをお願いする立場です。お願いする立場なのに自分に選ばせろというのはかなり失礼な態度です。ひどい例だと,先生がそのような悪いアポ取りには目をつぶって日時を指定してくださったにもかかわらず,自分がその日時では都合が悪いなどといって断るといったことがあるらしいです(そういう学生は以降一切相手にしないとのこと)。
くどいようですが,ミーティングはお願いする自分が率先してアレンジしましょう(先生がミーティングをお願いする立場の場合は先生の方が率先してアレンジする)。


研究室内の楽園

各研究室にはミーティングルームがあるほかに1人1つ個人ブースが設置されています。ブースの種類は,個室っぽくなっているものもあれば,小さい仕切りで机を仕切っているだけなど,研究室の方針によってさまざまなので,お友達の研究室を見学させてもらうとおもしろいですよ。
各ブースにはSurfaceドック,ディスプレイ,キーボード,マウス,場所によっては照明器具や鍵付きのキャビネットが備え付けてあります(備え付けのPC周辺機器については情報基盤センターの管理物となっているので,勝手にほかの場所に動かしたりしないようにしましょう)。

個人ブースはほぼ自分の部屋のようなものなのでとても個性が出ます。貴重品以外は基本的には何をおいてもいいので,ぬいぐるみやプラモ,フィギュアなどをディスプレイしている人もいれば,論文などが散らかって大変なことになっている人,ただの物置として使っている人などもいます。
各ブースはふつうに人に見られるので,見られても大丈夫なものだけ置いておきましょう

また,各研究室には休憩スペースがあることが多いです。休憩スペースでは,お茶したり,大画面でゲームをやったりと研究室によっていろいろです。そういう時間も研究の合間には必要だと思うので遠慮せずに利用しましょう。


研究室周辺の環境整備(コピー用紙の補充)

各フロアには印刷複合機が設置されていると思いますが,この複合機で使用するコピー用紙は自動的には供給されません。
そのため,コピー用紙がなくなってしまったときは,気づいた人が補充するといった形になっています。
新しいコピー用紙は共通事務に行くともらうことができます
新しいコピー用紙は1箱5包入りなので,かなり重量があります。そのため,共通事務に行くときには,自分の研究室から台車を持って行って,それにコピー用紙の箱を数箱載せてくるのがおすすめです。
共通事務でも台車は貸してもらえますが,印刷室に運んだあとにまた共通事務まで台車を返しに行かないといけないので面倒です。


研究室周辺の環境整備(蛍光灯の交換)

研究室の蛍光灯はたまに切れていることがありますが,この蛍光灯が勝手に交換されることはありません。
そのため,蛍光灯が切れていることに気づいたときは,気づいた人が蛍光灯を取り外し,新しいものに交換するということになっています。
蛍光灯の替え方は以下の通りです。

  1. 天井のカバーを外す
  2. 蛍光灯を外す
    ※強い力で片側のソケットに蛍光灯を押し込むと反対側がソケットから外れます
  3. 外した蛍光灯を防災センターに持って行き,新しい蛍光灯と交換してもらう
  4. 新しい蛍光灯を取り付ける
    ※蛍光灯の片側とソケットの溝を合わせ,強い力で片側のソケットに押し込みながらもう片方のソケットに差し込む
  5. 天井のカバーを戻す

(C) MIYAMOTO Maki 2022-