JAIST生活Tips

目的別おすすめ科目情報(知識科学系)


おすすめ科目紹介の前に

科目情報を閲覧するにあたり,以下の点にご留意ください。

  • できるだけ客観的に書くよう努めたつもりですが,どうしても私の主観は入ってしまいます。
    人によって感じ方は違うと思うので,情報を鵜呑みにしすぎないようご注意ください
  • 紹介する科目は私が過去に受講していたもののみになります。
    掲載されていない科目については別の先輩や同期に聞いてください
  • 紹介する内容はほとんどが私が受講していた当時のものです。
    現在の講義と内容が変更になっている科目も多いと思われるので,あまり参考にならないかもしれません。

「みんなのQ&A」知識科学系で単位や高得点が取りやすい科目は?


お友達作りしたい人におすすめ!

S101人間力イノベーション論

S101は座学がメインです。2コマ分たっぷり座学があります(人によってはしんどいかもしれません)。
講義は知識系,情報系,マテ系の先生方によるオムニバス形式です。2コマで各学系の先生方3人が研究紹介などをします。オムニバス形式が好きな人は,いろいろな話が聞けるので結構楽しめると思います。
各先生方の講義の後にはミニレポート課題(各問140字以内)が課されます。レポート課題はちゃんと講義を聞いていればほぼ難なく書けると思いますが,聞いていないとすぐバレるといったものが多いです。

この講義は全学系の新入生が履修する必修科目なので,他学系の人と知り合える貴重な機会になっています。
座学が続くのでしんどいと感じる人もいるかもしれませんが,ぜひこの機会に他学系の人と知り合えるといいですね。

  • こんな人におすすめ: お友達作りしたい人
  • 科目種別: 全学必修科目
  • レポート: 各先生ごとにミニレポート(各問140字以内)(2021年)
  • プレゼン: なし(2021年)
  • グループワーク: 一部あり(2021年)
  • テスト: なし(2021年)
  • 備考: 出席チェック有

S102創出力イノベーション論

S102はグループワークがメインです。手を動かす系が多いので,割と楽しめるのではないかと思います。
現在はどんな感じでやっているのかはわからないですが,おそらくグループワークと発表のセットという形式だと思います。
講義は知識科学系の先生が主導します。グループワークでは,あるお題についてメンバー同士アイデアを出し合い,一つの提案としてまとめ上げる手法を学びます。
グループワークの成果は各グループごとに発表し,より高評価を得たグループの人たちはそれが成績に反映されます。

グループ分けは全学系の人がある程度均等にグループに含まれるようになっていて,他学系の人と知り合える貴重な場にもなっています。分けられているのは,日本語が得意か英語が得意かくらいでそれ以外は日本人も留学生も均等に含まれるといった感じです(もしかしたら男女も考慮されてるかも?)。

  • こんな人におすすめ: お友達作りしたい人 手を動かしたい人
  • 科目種別: 全学必修科目
  • レポート: なし(2018年)
  • プレゼン: 最終発表あり(2018年)
  • グループワーク: あり(2018年)
  • テスト: なし(2018年)
  • 備考: 出席チェック有

JAISTで何をするか考えたい人におすすめ!

K228知識科学概論

この講義はオムニバス形式で,さまざまな角度から「知識」や「知識科学」とは何かについて考えます。毎回違う先生がやってきて講義をしてくれるので,いろいろな先生の話を聞きたい人にはとてもおすすめです。特に知識科学系で研究テーマや研究室選びに迷っている人は,この講義でいろいろな先生の考え方に触れてみて,自分の研究テーマや研究室選びの参考にするとよいでしょう。
近年の講義では,あるテーマについて先生同士が議論するらしいと聞いたので,学生にとってはプロの研究者同士の議論を聞くことができる貴重な機会だと思います。
先生によっては,講義の後にレポート課題が出されます。レポートはそこそこの量と速度で出されるので,締め切りに遅れないようがんばって書きましょう。
また,講義日程の中に2~3回程度,全体議論をする時間が取られているので,ぜひ積極的に発言してください。
全体議論での発言や講義中の質問では,発言者と発言内容の記録を取られているので,積極性が成績に反映されます

また,この講義の最大の特徴ともいえるのが,チュートリアルアワー(3限目)に行われる知識共創セッション(KCS)と呼ばれるグループワークです。
KCSでは複数人での議論の仕方を実践的に学ぶことができます。受講生は4~6名くらいから成るグループに分けられ,各グループにはファシリテータのTAとサポーターの教員が1人ずつ付きます。しばらくはこのメンバーでKCSを行うことになります。
KCSでは実際に何をやるのかというと,自分たちだけで議論の場や議論の流れを作り上げていくということをやります。議論のテーマも自由,メンバーの役割も自由です。初めは戸惑うかもしれませんが,だいたいみんなそうです。
慣れてくるとメンバーの特徴を意識した議論もできるようになってきたり,自分で議論の流れを作ったりできるようになると思います。
このように,KCSでは毎回同じメンバーと密な時間を過ごすことになるため,メンバー同士お友達になりやすいです。特に講義が1の1期にあるので,入学してすぐのお友達はKCSでできたという人も少なくないでしょうし,お友達作りしたい人にもぜひおすすめしたい講義です。

この講義を受講した人からは「大変だったけど,とてもためになった」「他科目のグループワークでもうまく議論ができるようになった」との感想を聞くことが多いので,ぜひ受講してください(元TAより)。

  • こんな人におすすめ: JAISTで何をするか考えたい人 お友達作りしたい人 研究の基礎スキルを修得したい人
  • 科目種別: 知識科学系選択科目
  • レポート: たくさん,KCS後は報告書(代表者)と振り返りシート(全員)(2019年)
  • プレゼン: 最終発表あり(2019年)
  • グループワーク: あり(2019年)
  • テスト: なし(2019年)
  • 備考: チュートリアルアワー(3限目)あり

K470知識創造論

この講義ではアイデアの創造法や収束法(ブレインストーミング,ブレインライティング,KJ法)を学ぶことができます。
グループワークでは,受講生同士でいいところを褒め合ったり,実際に手を動かして作業することが大半なので,座学ばかりではつまらんという人には特におすすめです。
KJ法学習のための練習課題では,自分のJAISTでの生活目標を明らかにすることもできるので,JAISTでの生活目標が定まっていないという人にもおすすめかもしれません(練習課題に変更がなければの話ですが)。
KJ法課題では,グループワークでアイデア出しをしますが,最終的には発表に向けて黙々と自分の作業を進めるといった感じになります。

※K480地域創生論を受講したい人は,履修条件でK470の受講が必須となっているので(先生に顔を覚えてもらうことが大切),忘れずに受講してください。

  • こんな人におすすめ: JAISTで何をするか考えたい人 お友達作りしたい人 手を動かしたい人
  • 科目種別: 知識科学系選択科目
  • レポート: 最終レポートあり(2018年)
  • プレゼン: 最終発表あり(2018年)
  • グループワーク: あり(2018年)
  • テスト: なし(2018年)
  • 備考: なし

研究の基礎スキルを修得したい人におすすめ!

K114実践的社会調査法

この講義では,社会調査法(アンケートやインタビューなど)の基礎を学びます。
アンケート項目はどのように作ったらいいか,インタビューするときは何に気を付けないといけないのかといったことを事例とともに学ぶことができます。
また,社会調査によって得られたデータを統計処理する基礎も学ぶことができます。実際に使えるようになることを目的としているので,難しい数学がわからなくても問題はないと思います。JAISTではSPSSという統計処理ソフトを使うことができるので,その使い方も簡単にですが教えてもらえます。
最終課題では,実際に社会調査をするための計画書を作成することになります(研究で社会調査をしない人もするつもりで書く)。 研究で社会調査をする予定の人はぜひ履修しておくとよいでしょう。

  • こんな人におすすめ: 研究の基礎スキルを修得したい人
  • 科目種別: 知識科学系選択科目
  • レポート: 小レポート,最終課題あり(2018年)
  • プレゼン: なし(2018年)
  • グループワーク: なし(2018年)
  • テスト: なし(2018年)
  • 備考: 出席チェック有,学外活動あり(2018年)

K121認知科学概論

この講義では,認知科学という学問の基礎,科学論文の読み方,行動実験(心理実験)の基礎を学ぶことができます。
認知科学の基礎は,ヒトとAIの関係などについて話を聞くことができます。主に座学になりますが,視覚的な資料(たとえば「ルビンの壺」とかその手のやつです)は見ているだけで結構おもしろいですよ。
科学論文の読み方では,科学論文(特に実験論文)とはどのようなものかについて学びます。科学論文がどのような造りになっていて各セクションには何が書かれているかということを知ることができます。
行動実験の基礎は,演習課題で実際に心理実験の流れを一通り体験することができます。基本的には,実験計画立案,データ分析,発表に至るまでをグループワークで行います。
JAISTには認知系の研究室がいくつかあるので,そのような研究室に所属を希望する人はぜひ履修しておくとよいと思います。

  • こんな人におすすめ: 研究の基礎スキルを修得したい人 手を動かしたい人
  • 科目種別: 知識科学系選択科目
  • レポート: あり(2019年)
  • プレゼン: グループ発表,最終発表あり(2019年)
  • グループワーク: あり(2019年)
  • テスト: なし(2019年)
  • 備考: 講義外活動が必要な場合があります

K211社会科学方法論

社会科学系の研究をベースに,研究とはどのような活動であるかをじっくり時間をかけて学びます
自分がやっている活動が研究と呼ばれるにはどのようなことが必要か,論文とエッセイでは何が違うのかなどが説明されます。
各講義後に出される宿題では,実際に自分の研究にかかわる文献をもとに,論文の構成を調べてきたり,文献リストを実際に書いたりするので,実践的に研究のお作法が身に付けられると思います。
これまでにまともに研究活動をしたことがないという人には特におすすめの講義です。
講義の最終課題では,講義を通して学んだことを研究計画書という形にすることを求められますので,研究計画書を書く練習にもなると思います。

また,講義中数回は,知識科学系の先生が自身の研究をどのように育ててきたかを講演してくれる特別回になっています。
これを聞くと,研究の方法が人によってさまざまであることや,研究は必ずしもうまくは進まないということを感じることができると思います。
また,先生方に直接質問することができるので,研究を始める,進めるために困っていることなども聞くこともできます。

  • こんな人におすすめ: 研究の基礎スキルを修得したい人
  • 科目種別: 知識科学系選択科目
  • レポート: 最終レポートとして研究計画書を書く必要がある(2022年)
  • プレゼン: なし
  • グループワーク: 軽く話し合う程度のものが各講義中に複数回ある(2022年)
  • テスト: なし(2022年)
  • 備考: ほぼ毎回宿題が出ます,毎回の講義後にミニットペーパーあり(2022年)

L221科学者の倫理

この講義では,その名の通り科学者,研究者の倫理観を養うことができます
研究不正などに関しては,事例を交えてたくさん話を聞くことができます。講義中に紹介されるウェブベースのシミュレーションゲーム(?)は,プロの研究者から見てもかなりリアルとのことなので,ぜひ全ルートをやってみてください。
データ管理の話では,実際に自分の研究室ではどのようにデータを管理しているのかを,研究室責任者に聞いてくるという宿題を出されるので,自分の研究室における研究倫理について考えるよい機会にもなりますよ。

  • こんな人におすすめ: 研究の基礎スキルを修得したい人
  • 科目種別: 広域選択科目(夏季集中講義)
  • レポート: あり(2018年)
  • プレゼン: なし(2018年)
  • グループワーク: 一部あり(2018年)
  • テスト: なし(2018年)
  • 備考: 宿題がたくさん出ます

手を動かしたい人におすすめ!

K125知識科学実験/調査のためのシステム開発入門

ウェブ系言語のHTML,CSS,JavaScriptの基本を実際に手を動かしながら学ぶことができます。
特に研究でアンケート調査や心理系実験を予定していて,PCベースのデータ収集をしたいと考えている人は,この講義で調査用のシステムを作る基本を学ぶとよいと思います。
この講義では,受講の対象者がプログラミング初心者もしくは過去に挫折した人に限定されているので,コードがバリバリ書けるという人には不向きですし,むしろ担当教員から受講を断られる場合があります(受講の際は担当教員と要相談)。
事前知識ゼロから始めることを前提にしているので,基本的にはプログラミング初心者の方でも安心して受講することができると思いますが,超初心者の方は講義後の復習は必須と思われます。見たことがないコードが次から次へと出てくるので,ちゃんと自分で実装して動きを見るということを繰り返さないと,入門とはいえあっという間に置いて行かれる感じだと思います。

HTML,CSSでは,プログラミングとはどのようなものかを体験できます。高機能メモ帳とブラウザを使って,コードを書く→変化を見るということを繰り返すことで,プログラミングの感覚をつかんでいく感じです。
講義で学んだ技術を取り入れた自分のホームページを作ることが中間課題として課されます(LMS登録者限定公開)。

JavaScriptでは,本格的なプログラミングを学びます。数値計算をしたり,計算結果を組み込んだメッセージを表示させたり,実用的な動きのあるシステムを作ったりします。
JavaScriptはHTML,CSSから比べると,いきなり難しくなる感が出てくるので,わからない場合はすぐに先生やTAの人に聞きましょう。

  • こんな人におすすめ: 手を動かしたい人
  • 科目種別: 知識科学系選択科目
  • レポート: なし,作った成果物を提出する(2022年)
  • プレゼン: 簡単な紹介程度(2022年)
  • グループワーク: 相互評価をする程度(2022年)
  • テスト: なし(2022年)
  • 備考: プログラミング経験者は受講の可否を教員と要相談

K214知識メディア方法論

この講義は,全体としてほぼ手を動かす感じの内容となっています。
プログラミング入門という位置づけになっている科目の一つで,プログラミングと簡単な電子工作の基礎を学ぶことができます。
プログラミング初心者であっても学びやすいよう基礎から始まりますが,初心者の場合は新しい概念や文法が次から次へと出てくるので,講義後の復習は必須ですし,わからない場合はすぐに先生かTAの人に聞きましょう。

前半(中間発表まで)は,Processing(Java)を使ったプログラミング演習となっていて,ゲームを作りながらプログラミングについて学びます。
Proceccingはビジュアルに強い開発環境なので,プログラミングでお絵描きをする,描いた絵を動かすといったことを主にやっていきます。
中間発表では,講義で作ってきた基本となるゲームにオリジナルのアイデアを盛り込んだ新しいゲームを作ることが課題として課されます。

後半(最終発表まで)は,主にArduino(アルディーノ)を使用した電子工作の基礎を学びます。
Arduinoのパーツは,講義期間中1人1セットずつ貸与されるので,講義中の指示に従いながら回路を作っていきます。
Arduinoは,前半で学んだプログラミングの知識を使ってPCとの通信を行うので,前半が終わったからといってすぐ忘れてしまうことのないよう気を付けましょう。
最終発表では,前半で作ったゲームにArduinoによる外部入出力を加えて新しいゲームを作ることが課題で課されます。

全体を通して,講義外でも手を動かすことが多い科目となりますので,時間に余裕のある時に受講することをおすすめします

  • こんな人におすすめ: 手を動かしたい人
  • 科目種別: 知識科学系選択科目
  • レポート: 作成物の仕様等を記すミニレポートがある(2022年)
  • プレゼン: 中間発表,最終発表あり(2022年)
  • グループワーク: 一部あり(2022年)
  • テスト: なし(2022年)
  • 備考: パーツセット配布時に大学に来る必要がある

K229EJイノベーションデザイン論

この講義では,与えられたテーマに沿った物品を実際に制作するといったかなりアクティブな活動をします。モノづくりが得意という人には楽しめる講義ではないかと思います。
ただし,講義中はすべてグループで活動します。グループの人員は担当教員側で決定され,講義の前に発表されます。グループ内では役割分担を行い,特にリーダーとなった人はまとめ役はもちろんですが,誰が何をやったかを逐一報告する必要があります。

講義は3パートに分かれています。
ステップ1では,グループ内の親睦を深めるために自己紹介をしたりゲームをしたりといったアイスブレイクを行います。
ステップ2では,与えられたテーマに沿った物品のアイデアを出し合うといった活動を行います。
ステップ3では,ステップ2で出されたアイデアをもとに,実際に物品のプロトタイプを制作します。
特に,ステップ3ではFabLab(知識棟1F)に行き,レーザーカッターや3Dプリンタ,ミシンなどさまざまなツールを使って物品を制作することになります。それぞれの機器の使い方は,先生方やTAが教えてくれるので使用前に必ず確認しましょう。
最終日には,実際にできた成果物についての発表会が行われ,担当の先生方との質疑応答を経て評価が付けられます(発表会の形式が修論審査会と酷似しているので発表した人はよい経験になると思います)。
上位の評価を得られたグループには成績に加点+副賞もあるので,上位を目指してがんばりましょう!

この講義はEJ科目なので,日本語がわからない学生も参加しています。そのため,グループのメンバーによってはコミュニケーションをとるのに英会話が必要な可能性があります。

  • こんな人におすすめ: 手を動かしたい人 お友達作りしたい人
  • 科目種別: 知識科学系選択科目(夏季集中講義)
  • レポート: なし(2022年)
  • プレゼン: 最終発表あり(2022年)
  • グループワーク: あり(2022年)
  • テスト: なし(2022年)
  • 備考: 講義時間外の活動が必要,場合によっては英会話が必要

K427EJデザイン過程創造論

この講義では半分が座学,半分がグループワークになっています。
座学では,製品がどのような工程を経て作られるのかを学ぶことができます。製造工程でどのような問題があるのか,どのように解決するのかなどを考えます。
グループワークでは。あるお題に対して実際に物をデザインするということをします。デザイン提案をするだけにとどまるグループもあれば,実際に物を作ってくるグループもあります。

この講義では,日本人学生と留学生が一緒になって受講しています。講義は日本語と英語が逐一スイッチされて進むので,講義時間自体は実質半分になります。
しかし,グループワークでは英語しかわからない留学生がグループにいることがあるので,場合によっては英語でのコミュニケーションが必要です。

  • こんな人におすすめ: 手を動かしたい人
  • 科目種別: 知識科学系選択科目
  • レポート: あり(2018年)
  • プレゼン: 最終発表あり(2018年)
  • グループワーク: あり(2018年)
  • テスト: なし(2018年)
  • 備考: 出席チェック有,英会話が必要な場合あり

K469知識創造支援メディア論

この講義では座学と実習が半々くらいで,座学だけではなく実際に手を動かしたいという人におすすめです。
また,実際に研究室で考案された方法も紹介されるので,研究室選びに迷っている人の参考にもなるかもしれません。

座学では事例紹介が中心で,事例をもとにアイデア創出の方法論,世の中のモノの使いやすさ,使いにくさの理由,ICTを活用したメディアなどについて学びます。
実習では実際に講義で出てきたテーマに沿った事例探しや新しいメディアの考案を行います
実習の成果は,講義中に発表と質疑応答という形で紹介しなければいけないので,しっかりと内容を詰めておきましょう。
何度かある発表会では,質問者名と質問回数を控えられており,成績にも反映されます。そのため,質疑応答はかなり活発に行われるので,質問はまったく来ないだろうなどと期待しない方がよいです。誰かしら質問します。
一部の実習はグループワークで行うことになっていて,講義外でメンバー同士の時間を調整してミーティングを行うことになります。ミーティングできる期間が短い場合が多いので,日時の調整は大変かもしれませんが,講義外なので雑談などを楽しみながらミーティングができると思います。

  • こんな人におすすめ: 手を動かしたい人 お友達作りしたい人
  • 科目種別: 知識科学系選択科目
  • レポート: 最終レポートあり(2022年)
  • プレゼン: あり(2022年)
  • グループワーク: あり(2022年)
  • テスト: なし(2022年)
  • 備考: 講義外活動が必要

フィールドワークしたい人におすすめ!

K412知識人類学

この講義では,文化人類学の基礎とエスノグラフィーについて学びます
講義自体は,半分座学,半分フィールドワークになります。
座学では,文化人類学やエスノグラフィーの手法が実際に社会で活用されている事例紹介が中心ですが,自分の研究においてどのように活用できそうかも考えたりします。
フィールドワークでは,実際にエスノグラフィーの手法を使って,学内で起こる現象を観察します。フィールドワークはグループで行い,観察で得られたデータをグループごとに発表します。
エスノグラフィーに興味がある人やじっくり人の動きなどを観察してみたいという人はぜひ受講するとよいと思います。

  • こんな人におすすめ: フィールドワークしたい人
  • 科目種別: 知識科学系選択科目
  • レポート: 最終レポートあり(2018年)
  • プレゼン: グループ発表あり(2018年)
  • グループワーク: あり(2018年)
  • テスト: なし(2018年)
  • 備考: 講義外活動が必要な場合があります

K480地域創生論

この講義は別名「ミニ移動大学」と呼ばれています。
受講生は,実際に自治体に赴いてさまざまな場所を訪れたり,地域の人にインタビューしたりして,その地域に関するデータを収集します。
そして収集されたデータをもとに地域活性のアイデア等を考え,自治体関係者の前で発表することを最終目的としています。
この講義で提案されたアイデアは,実際に自治体によって実行されることもしばしばで,受講生は責任感を持って取り組むことが要求されます
そのため,この講義の受講には担当教員による選考があり,希望した人全員が受講できるとは限らないという少し特殊な講義になっています。
受講するためには,あらかじめK470知識創造論を履修することが条件になっているので,ここで積極的に質問や発言をするなどして先生にポジティブに顔を覚えてもらうのが大事です。つまり,K470受講中から選考は始まっているということです。

実際のフィールドワークは担当教員が指定したグループメンバーで行うことになりますが,フィールドワークをここまで本気でやらせてくれる講義は他にないと思うので,学外でそういった活動がしたいという人はぜひ受講するとよいでしょう。
本気のフィールドワークをやるので,グループメンバー間にも信頼関係が生まれますし,調査には他大学の先生が参加していたりもするので,そういった先生方と知り合うよい機会にもなります。
また,講義の終わりには打ち上げなんかもあって,結構楽しいことが多いですよ。

  • こんな人におすすめ: フィールドワークしたい人 お友達作りしたい人
  • 科目種別: 知識科学系選択科目(夏季集中講義)
  • レポート: 報告書の作成あり(2018年)
  • プレゼン: 最終発表あり(2018年)
  • グループワーク: あり(2018年)
  • テスト: なし(2018年)
  • 備考: K470知識創造論の履修が必須+担当教員による選考があります

じっくり深く学びたい人におすすめ!

K414複雑系解析論

この講義では,マイケル・ポランニー『暗黙知の次元』の輪読をし,創発にかかわる現象(進化)について学びます(創発:1つ1つではできないことが,それらがまとまった場合だけできるようになるといったようなこと)。
受講生は毎回『暗黙知の次元』の指定個所を読み,自分なりにレジュメを作って提出します。提出された受講生全員のレジュメをもとに,当該箇所についての疑問などをみんなで共有し,議論するといった感じで進みます。
「複雑系」や「進化」に関する講義は,割と普通に座学です。複雑系ってなんぞや?進化って実際どんな感じ?といったことがわかりやすく説明されます

  • こんな人におすすめ: じっくり深く学びたい人
  • 科目種別: 知識科学系選択科目
  • レポート: 複数あり+輪読資料作成あり(2018年)
  • プレゼン: なし(2018年)
  • グループワーク: なし(2018年)
  • テスト: なし(2018年)
  • 備考: 毎回講義内容についての質問,意見,感想等を手短に書く必要があります(ミニットペーパー)

K464EJ認知科学

この講義では,まず科学論文の読み方を学びます(K121認知科学概論で説明される論文の読み方とほぼ同じ)。
そして,興味がある認知科学の実験論文を探して読み,論文紹介を行います。論文紹介では,発表+質疑応答があるので,ゼミでやるような論文紹介とほぼ同じです。
そのあとは,"10 Classics"と呼ばれる認知科学の古典論文をグループで輪読し,自分なりに内容をまとめたレポートを提出します。
このような感じなので,基本的には英語論文を読むための講義という感じです。英語論文をじっくり読むよい機会になると思うので,英語論文が読めるようになりたい人はぜひ受講するとよいでしょう。

この講義では,日本人学生と留学生が一緒になって受講しています。講義は日本語と英語が逐一スイッチされて進むので,講義時間自体は実質半分になります。
しかし,グループワークでは英語しかわからない留学生がグループにいることがあるので,場合によっては英語でのコミュニケーションが必要です。

  • こんな人におすすめ: じっくり深く学びたい人 研究の基礎スキルを修得したい人
  • 科目種別: 知識科学系選択科目
  • レポート: あり(2018年)
  • プレゼン: あり(2018年)
  • グループワーク: 一部あり(2018年)
  • テスト: なし(2018年)
  • 備考: 留学生の受講者が多いため,英会話が必要となる可能性があります

(C) MIYAMOTO Maki 2022-