計算論理学研究室(JAIST)

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研究分野

当研究室が取り組んでいる研究分野は理論計算機科学です。現在の高度IT社会においては、誰もがスマートフォンやパソコンといった広義の「計算機」を活用して豊かな生活を送っています。当研究室では、「計算機」を単なる道具として使うことに留まらず、その仕組みを理論的に再定式化したり、新たに考案する研究を行っています。

具体的には、数理論理学という数学の一分野を応用して、プログラミングの機能、あるいはソフトウェアや通信プロトコルの仕様などを科学的に探究しています。さらに、その成果によってアルゴリズムやプログラムの正しさを数学的に担保する形式検証という技術を発展させることで、高信頼ソフトウェアの実現を目指しています。

キーワード:形式仕様/検証、多ソート等式論理、様相論理、動的論理(ホーア論理)、時相論理(モデル検査)、量子論理、普遍代数、状態遷移系、並行計算、量子計算、量子プログラム/プロトコル

研究の立場

研究紹介

学生指導方針

理論計算機科学の研究者の育成

研究者は、これまで誰も提案したことのない新たなプログラミングや仕様記述の機能や仕組みの開発や定式化などを行います。当研究室では、数学の基礎知識を着実に身に着けたうえで、(単なる理論のための理論ではなく)応用や実装を志向した新理論の確立と洗練に取り組めます。百年後の社会にも影響を与えることができるような洗練された理論の構築が目標です。

高度な専門知識をもつ技術者の育成

ある一定水準を超える技術者には高度な専門知識が求められます。具体的には、単にプログラミングや仕様記述が行えるだけでなく、その動作原理や機能の数学を用いた厳密な理解が必要です。当研究室では、関数型プログラミング言語を用いた命令型プログラミング言語のインタプリタやコンパイラの設計、型理論と普遍代数に基づく形式仕様の記述、通信プロトコルや分散システムの解析(モデル検査)などに取り組めます。

学生生活について

教科書

当研究室の研究内容と関連のある教科書をいくつか挙げます。基本的には、配属後はこれらの教科書(のうち数冊)を読むことになります。いずれの教科書も、高木研究室またはJAIST図書館に配架済みです。

初等数学

大学教養程度の数学を履修していない場合は読むことを推奨します。

理論 プログラミング

構成員

当研究室では、研究員を公募しています.