Nonaka'90(Y.Hayashi)

補足(用語の定義など)

補足1: メタファ, アナロジー, モデルの定義

補足2: 「知の創造プロセス」に対応するJ.R.AndersonのACTモデル

作動記憶, 長期記憶(宣言的記憶とプロダクション記憶)からなる一種の プロダクションシステムで, 人間の記憶と知識, 問題解決, 学習などを説明する 認知の一般モデル("The Architecture of Cognition," Cambridge, M.A. Harvard Univ. Press, 1983).

補足3: 情報の形式的側面と意味的側面との対比

項目 形式的側面 意味的側面
新奇性 "おどろき"はない

意味所存:

既存の概念/範疇の反復

"おどろき"があり, 何かが"見えて"くる

意味生成:

新しい概念/範疇の創造

変動性 低コンテクスト(普遍性)

一般的な静的関係性

高コンテクスト(特殊性)

場に特殊的な動的関係性

方法論 演繹的, 分析的

hands-off(抽象化), モデル

直列的処理で経時的/因果的

非冗長(最小有効多様性)

人間的相互作用が不要

(コンピュータネット)

帰納的, 全体的, 発想的

hands-on(体験, 直観), メタファー

並列処理で共時的/関係的

冗長(ノイズ, ゆらぎ, カオス)

人間的相互作用が必要

(ヒューマンネット)


林 幸雄 (yhayashi@jaist.ac.jp)
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