Nonaka'90(Y.Hayashi)

「知」の方法論

(ミドルアップダウンマネジメント)

項目 トップダウン ミドルUp/Down ボトムアップ
知識創造の主体 活動初期にトップが創造 企業家ミドルの集団が創造 企業家個人が創造
資源展開 階層に基づく配分 複合的視点からの明確な配分 自己組織化としての人のシナジーを追求
構造特性 大会社, 強力な本社スタッフ

業務のマニュアル化

チーム(人にかける組織)

分社経営の可能性

小会社

自律性を持った自己組織化組織

プロセス特性 トップのカリスマ

情報処理の徹底

ノイズやカオスの削減

カタリストとしてのリーダーシップ

組織的情報創造

ノイズやカオスの増幅

支援的スポンサー

情報の創造

ノイズやカオスを前提

蓄積される知識 形式知, コンピュータ化 形式知と暗黙知 暗黙知(個人の体感, 実感)
欠点 トップと運命と同期化 成員の疲弊 時間がかる, 個人の調整が難

ロアーをサポータ/スタッフと考えれば, ミドルアップダウンは, P.F.Druckerの責任型組織の方法論に類似する(もちろん, 日米の適合性の差などで 組織形態や運用方法は異なるだろうが).


林 幸雄 (yhayashi@jaist.ac.jp)
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