求められる組織の機能(命題)
- 組織的知識創造の源泉は個人
にあり, 個人的知識創造は組織成員の意図と,
個人の組織へのコミットメントを助長する自律性で促進される.
- カオスの創造は, 組織成員に対する, 新たな前提の可能性を追求す
る本質学習への誘惑と,
情報/知識創造の可能性を生み出す.
- 集団という場の設定は, 創造的対話を通じて, 成員間の暗黙知の
共有を促進し, 集団レベルの概念創造の契機となる.
- 集団レベルの概念創造を通じて, 個人知が組織的知識創造に向かって
増幅される.
- 組織的知識創造の不可逆性, 活性化, 組織の信頼と自己制御は,
成員間の
情報共有による情報冗長性に依存する.
- 組織的知識創造の効率は, 最小有効多様性(成員の認知能力に過剰な
付加を与えない最小有効な成員間の暗連結)に依存する.
- 組織的知識は, 組織に先行的に共有されちる価値観によって
正当化される.
- 知識体系はラジカル
であり, 体系全体の整合性を維持する為に,
組織はゆるやかなネットワークを形成する.
体系のあり方は, 戦略的問題
であり, それにより資源配分が展開される.
- 組織における形式知と暗黙知は, スパイラルアップ的な相互循環
補完関係を持つ.
- 組織的知識の真理性(社会正義)は, 組織の指導者ならびに成員の志し
の高さに依存する.
林 幸雄
(yhayashi@jaist.ac.jp)
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