その時代の技術 | テキストや書籍に対する考え方 |
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古代のパピルス本 | 巻物に細かい横文字で書かれた, 強固に直線的な書き方 |
中世の手書き書籍 | 論理構造の視覚的な手がかりが発展(ルビ, タイトルや書き出しの
文字のスタイルやサイズ変更, 節や章の番号付け等) 1ページが多段の構成で, 中心は古くて価値の高いテキスト, 周辺には 何人かの学者が付したコメントや解説を記したり, 相互に関係のないテキストを一緒に綴じたりした |
印刷技術(ルネッサンス以降) | 書物は, 視覚的に単純で, 不変/恒常で, 再生産可能という考えが固定
化し, 著者の権威主義を強めた 注釈は邪魔で, 誤読を蓄積するとし, 崇拝的な読み方となった (偉大なる魂との交流) 手早く参照できる利点と, 視覚的/知的コンテクストの 感覚をともに犠牲にした |
現代の電子印刷 | 古い印刷作業を効率化したのみで, 印刷により典型化された直線的な 書き方や, 著者の権威主義は変わってない |
未来のWriting | インタラクション性 により, 著者と読み手の距離を減らし, 非直線的書き方という 文章執筆の秩序の再構成をもたらす |