Cプログラミング入門
はじめに
この講義ではC言語のCたるところ,「ポインタとか構造体」とかには
触れません。むしろ fortran や他の高級言語と共通の部分までをやります。
プログラムを書くときに注意することはたくさんありますが,
まず初心者は,
- わかりやすいプログラムを書く。人が見て分かるものを書く。
自分のプログラムもひと月たてば他人のプログラムになる!
- エラーのない(少ない)プログラムを書く。
を大事にしましょう。「わかりやすいプログラムを書く」と結果として
エラーのない(少ない)プログラムになりやすいのですが,そのコツは,
- 論理構造をしっかりとする。
- 適当な大きさのルーティンに分割する。
- 分かりやすい変数名を用いる。
といったところです。
また,プログラミングが初めてという人は今の世の中ではまずいない
はずですが,忘れた人はたくさんいると思います。上達の方法は,
- 手間を惜しまず,自分の手で例題のプログラムを打ち込み走らせる。
- それを,いろいろ変えて,コンパイルや実行の結果が
どう変わるかを楽しむ。
- 章末問題,例題を全て行う。
という地道な方法が最終的には一番です。
とにかく,『自分の頭を絞る』ということがもっとも大切です。問題が
与えられると,まず始めに図書館で調べ物をする,という態度では,
オリジナリティあふれるプログラムは書けませんし,ましてや研究者としても
失格です! まず,『自分の頭を絞って』から,図書館に行きましょう。
ものには順序というものがあります。
ちょっと余談
このあたりの話は,100人いれば100人の一家言があることでしょう。
どちらにしても,プログラミングという岩山があったとき,授業は足場に
対応すると思います。足場だけあっても岩山には登れません。
登るのは本人です。
JAISTには,知る人ぞ知る岩登りの大家がいらっしゃいます。その先生
いわく,「岩登りはいくら根性や体力があってもだめ。技術が必要です。」
授業で得た『技術(「ちょっとしたコツ」ということかな?)』を使って,
岩山を登ってほしいと思っています。
|
次へ進む
C入門もくじへ
小矢野のホームページへ
このページの御感想・御意見は koyano@jaist.ac.jp まで。