ラック(rack) を取り付ける前に、かなり目の細かい紙ヤスリでスロットの端を整え、 ぎざぎざを取り除く。各鍵盤のガイドタング(guide tongue) が素早く動くようにするためで ある。ラック(rack) は後部横木(back touch rail) の上に取付けるが、この場合も 低音弦系結横木(bass hitchrail) とケース(casework) 後面の両方にぴったりと合うようにする。(写真 7) ラック(rack) が曲がっていることがあるので、その場合はクランプを使って ケース(casework) 後面にしっかりと固定して直線にする。ラック(rack) の曲がりは堅い木材 の一方の面だけにスロットを作ったためであり、仕方がないことである。圧力 を取り除くと木は常に曲がるものであり、部品製作の失敗ではない。
注記: ラック(rack) を接着する際、余分の接着剤がスロットに入り込まないように注 意すること。もし入り込んでしまったらナイフでスロットを掃除して取り除く。