next up previous contents
Next: 左側 Up: ケース(casework) Previous: 右側

前面

ケース(casework) 前面部品は鍵盤部分が切りとられている。(写真3) 前面部品は左 端を削って、ケース(casework) 左側部品が低音弦系結横木(bass hitchrail) とぴったり接するように しなければらならない。この部分を削るには、よく研がれた 3/4'' のノ ミがよい。削る面が垂直になるように作業台に固定する。削らなければならな い厚さはおそらく0.5mm以下である。望むように削れているかどうか一定の間 隔で計りながら作業すれば、少々削るだけでうまく合うように成形できるはず である。

接着前にクランプの使い方を練習しておく。この時点ではまだ直線角材(lining strip) (訳注:ケース(casework) 前面のすぐ背後に取り付ける角材。写真22参照)が取り付け られていないので、ケース(casework) の前面が直線に、かつ底板(baseboard) に対して垂 直に取り付けられるよう細心の注意を払う。ケース(casework) の歪みは直定規で、垂 直になっているかどうかは直角定規で調べる。クランプはキットで提供されて いる特別なクランプを使う。必要に応じてマスキング・テープで底板(baseboard) に押さえつけてもよい。(訳注:写真5参照) マスキング・テープはいくつかの 部品を張り合わせる際に大変効果的である。圧力がどの位置にもかかるからで ある。指で触れてケース(casework) 前面が底板(baseboard) と揃っていることを確認し、 正面から観察して曲がりがないか調べる。以上の作業がうまくいったら接着し、 クランプで固定する。はみ出した接着剤はできるかぎり拭き取る。



Tsutomu Fujinami
Wed Dec 8 11:06:30 JST 1999