Last update: April. 15, 2000


FET型強誘電体メモリの説明


ここではメモリセルサイズが小さくてすむという、最も有望視されているFET型のものについて説明します。

この構造は普通の MOS(Metal-Oxide-Semiconductor)-FET とほとんど変わらないのですが、唯一、ゲート絶縁膜に強誘電体薄膜を用いている点がMOS−FETと異なる点です。

MOS−FETは、ゲートに電圧を印加していくと、 閾値電圧と呼ばれるある電圧で電流が流れ出すという 動作特性を持っています。そして、この電圧を境目に トランジスターは ON/OFFします。

 

MFS (Metal-Ferroelectric-Semiconductor)-FET は、 強誘電体のヒステリシス特性の影響で、この様に ヒステリシスを持った動作特性になります。 ON/OFFの情報は、 あるゲート電圧のドレイン電流の大小で判定します。 また、電源を切っても、残留分極により状態は保持されます。


 

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