遮蔽時における動物体を解析する従来手法
遮蔽時に動物体をを解析する問題に対して、今までに提案されてきたアルゴリズムを手法によって分類すると以下のようになる。
(1) 速度空間(u,v)あるいは、3D速度空間に対する投票、あるいはハフ変換、
クラスタリングを用いて、運動境界の検出あるいは、セグメンテーションを行っ
た例。
(2)線過程(line process)を場の不連続を表す状態変数として導入し、運動パ
ラメータ推定過程との結合マルコフ場(Coupled MRF)としてモデル化したもの、
あるいは、このアプローチを簡略化し、輝度エッジ情報などを組み合わせてア
ナログハードウェアによって実現した例
(3)統計的パラメータ推定の一手法であるロバスト統計に基づき、複数の運動
のうちで1個だけに同調し、他の運動をoutlierとして排除するような重み付け
最適化を推定法に導入した例
(4)多重解像度空間において、単一運動の評価アルゴリズムが複数の運動のう
ちの一方に同調する性質を用いてシーケンシャルに複数の運動を抽出する方法
(5)画像を複数のレイヤに分割するマルチレイヤ表現を用いてセグメンテーショ
ンを確率的エネルギー最小化によって行う方法。
(6)運動透過性や複数物体の運動などの2重運動に対し、2組の運動パラメータ
を割り当てて、一方の画像成分の消去を行った差分画像の生成と他方の運動パ
ターンのパラメータ推定を交互に繰り返して収束値として3フレームから2組の
運動パラメータを求める方法。
参照: 志沢雅彦、間瀬健二、"多重オプティカルフロー --- 基本方程式と運動 -->
--透明視・運動境界検出の統一計算理論"、信学論1993、Vol.J -->
--76-D-II,No.5,pp.987-1005
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