大学院を選定した中で、優れた先生が多く、研究に集中できる環境であることがJAISTに進学する決め手になりました。入学して改めて感じたのは、先生方や学生と密にコミュニケーションをとれる恵まれた場であること。研究室では主担当の島津明先生、副担当の白井清昭先生と毎日顔を合わせ、非常に近い距離でアドバイスを受けられましたし、他の研究室の先生と研究について議論することも多々ありました。これは研究する者にとってベストな状況であり、大きな価値があると思います。また、この交流から生まれた関係は現在に繋がっています。私が近年委員を務めた学会の全国大会などアカデミックな場で、在学時にお世話になった先生方とは今でも交流を重ね、情報交換を行っています。さらに、JAISTでは異なる分野から学生が集まっているため、学生同士で授業の課題について解説し合ったり、研究室ではアイデアを出し合ったりと、互いの得意不得意を補い合うことができます。授業や研究の厳しさの中でもお互いを高め合える、真の仲間を得たことは何よりの収穫です。
卒業後はJAISTで培った言語処理の力で世の中に貢献したいという気持ちで現職に就き、自らレコメンドエンジンなど言語処理を応用したサービスを構築するなど、工夫を重ねながら業務に取り組んできました。そういった仕事の中で、JAISTで鍛えた力、課題を見つけた時にそれを解決するための基礎力が活かされていると感じます。その力は世の中で戦っていくために必要なものであり、JAIST の指導陣は本気で学ぶ人に親身になってくれるので、短い時間の中でもしっかりと基礎力をつけられる環境であると思います。