その集まりには, 気体化学の先駆者, ワットの為に後にピストンを提供した鉄鋼技師を はじめとして, 医者, 文学者, 陶器製作家や後の石炭ガス発明者などが参加していた.
フランクリンこそ, 時代の脈略を読み, 行動することでこれらの人々に働きかけ, 共感を得ることで人を動かし, 人々が自発的に行動し, 結合するための水路をつけた 時代の変革期における偉大なネットワーカであり「編集者」である.
人と科学技術と思想の多様で活発な交流
が起こり, それを支える社会基盤が形成され,
それに伴い, 社会を支配していた考え方や権威が崩壊し,
社会, 経済のさまざまな要素の組み替えが起こった.
林 幸雄
(yhayashi@jaist.ac.jp)