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特別セッション
「ネットワークの微細構造(次数相関・モジュラー構造)はその頑強性にどのような影響を与えるか?」
司会: 林 幸雄(北陸先端大)
氏名: 谷澤 俊弘 氏(高知工業高等専門学校電気情報工学科)
概要:
複雑ネットワークはその構成ノードが相互連結することにより全体として機能する。従って,外部環境からノード・リン ク除去を含むさまざまな擾乱を受けた場 合,全体の連結性がどのように保たれるかあるいは破壊されるかを調べることはネットワーク科学にとって重要な課題の一つである。従来この問題はノードの次 数分布のみに基づいて調べられてきたが,最近,ノード間結合の次数相関やネットワーク内のモジュラー構造を取り入れた,より精密かつ現実的な解析が行われ 始め,次数分布のみに基づく解析結果が大きく修正される場合があることもわかってきた。本講演では,このようなネットワークの微細構造がその頑強性に与え るさまざまな影響についてわかりやすく解説する。
「グラフ可視化の高速化」
司会: 風間 一洋(和歌山大学 システム工学部)
氏名: 松林 達史 氏(NTT サイバーソリューション研究所)
概要:
グラフ可視化とは、直接「見る」ことのできない高次元空間上に分布している関係 データを,「見る」ことのできる2次元空間に写像する手法であり,複雑ネットワ ークの構造を視覚的に理解する際に広く用いられている.グラフ可視化を用いるこ とにより,全体の構造を直感的に理解することが可能であり,かつキーワード全体 を俯瞰することによりロングテールな話題を分析することができる.本講演では, グラフ可視化の高速化手法の関連研究の紹介を行いつつ,我々の開発してきた,い くつかの可視化ツールについて紹介を行う.
パネル討論
「つぶやき&絆から参加する社会へ」
司会: 林 幸雄(北陸先端大)
パネラ: 友知政樹氏(沖縄国際大学), 和崎宏氏(ひょっこむ), 風間一洋氏(和歌山大学)
主な内容:
現代において多くの人々は社会的課題に無関心だが, 一方ではネットを介して関心を示す人々もいる. 何故こうした傾向が生じるのか?, 我々の深層心理に潜む地域や職業の権威も考えながら, ネットワークメディアが切り開く可能性について議論する.