幾何的な玩具類

展開図などの研究などに便利だった玩具類をまとめてみました. 画像をクリックすると大きな写真を見ることができます. 手に入れてないものもありますが….

JOVO ブロック JOVO Block はめたり外したりするときのクリック感が良いので, 個人的にはこれが一番使いやすくて愛用している.1辺の長さは4.5cmくらい. 組上がった立体の大きさを考えると,これくらいの長さがちょうどいいかなと思う. 形は正三角形・正方形・正五角形. ボーネルンド社製. (ボーネルンド社のWebページで「ジョボブロック」で検索して下さい. 2010年12月現在,150ピースパックしかヒットしませんけど….) (2011年6月現在,ボーネルンドもジョボブロックの扱いをやめてしまったようです. Webページで検索してもヒットしなくなりました. ただし一部の店舗には少し在庫があるようで,店頭在庫があれば売ってくれます. 見つけたらラッキーってところでしょうか.)
ポリドロン Polydron 1辺の長さは7cmくらい. フレームだけのものもあれば面になっているものもある. 例えば直角2等辺三角形など,正多角形以外のものもあるので,JOVOブロックよりも作れるものは多い. 個人的にはちょっと組上がりが大きいかなーという気もする. 組合せ部分の工作精度もJOVOブロックの方がちょっと良い感じ. 東京書籍が扱っているけど イギリス生まれで中国生産と書いてある. かなり細かい単位で買える のはなかなか具合がよいです.
Geofix(mini) Geofix ジオフィクス.ポリドロンやJOVOブロックと同類だけど,mini の方は小さい. 写真の左上は比較のために置いたJOVOブロック. 一辺が3cmくらいで,JOVOブロックの2/3くらいの大きさになるので, たくさんつなぐときはこちらの方が良さそう.五角形の中には三角形が, 六角形の中には四角形が埋め込まれているけれど,これが便利かどうかは, よくわからない.
ヤシローパズル 1辺の長さは5.5cmくらい. 素材はちょっとやわらかめで,角が丸めてあって,ジョイントパーツでつなぐタイプ. ジョイントパーツは弾力はあるけれど,しっかりと止まるし,曲がる. 色のバリエーションも豊富.一連の玩具の中では,かなり使いやすそう. 形のバリエーションがすごいと思います.正八角形はともかく,正七角形は他には見たことがないです. すごいや.
Klikko Klikko 部品の種類はポリドロンよりもさらに多い.ギヤなどのメカニックな部品もある. JOVOブロックやポリドロンでは,2枚をつないだままフラットにたたむと, 構造上どうしてもはめたところが外れてしまう. でも Klikko は「2枚を連結したまま平坦にたためる」ので, そこはとても良い(連結する部分に黒い別パーツをつかっているところがポイント). その分組み立ての手間が増えるけど.1辺の長さは6cmくらい. 上海の大きなデパートで偶然見つけて購入. メーカー のWebページを見るとアメリカ・オーストラリア・ニュージーランドでは買える みたいだけど,日本の国内で買えるかどうか,不明.
MAGIQUP MAGIQUP 1 MAGIQUP 2 1辺の長さはやや長め(10cm). 固い発砲スチロール製.接続に強い磁石を使っているところがポイント. 磁石を使っているのに,極性があまり問題にならないところが面白い. 理由は「コロンブスの卵」だそうなので,ここには書かないけど, それほど難しい理由ではない. メリットとしては2枚目の写真のように放射状にもつなぐことが可能な点. デメリットとしては,他のものほど正確な位置でつながるわけではないので, 大規模で精度が要求される場合は不適切かもしれない. たぶん磁石が入っていることによるのだろうけど,値段も他と較べてちょっと高い. でも1枚単位で買えるところはすばらしいと思う.
[2011年2月追記]2011年1月に,1辺の長さが5cmのMAGIQUP-5が新たに発売された. 発砲スチロールからプラスチックになった点や,古い磁石を下取りしてくれる点など, 随所のサービスがきめ細かくて,すばらしいと思う.
i-gami Igami 折り紙からヒントを得たらしいけど,それほど折り紙っぽくはない.展開図の研究にはまずまずの使い心地. 展開図を作るとジョイント用のパーツが外部にはみ出して邪魔になることがある. 面だけのパーツとジョイントだけのパーツはあるけど,数が少ない.もっとたくさんあるといいかもしれない. 材質的にハサミで切り落とすことも可能だけど,ちょっともったいない. トリトのページ などで購入可能.
triqo オランダ発のブロックらしい. i-gamiの三角形版という感じであるが,留めるところが各辺2箇所あるので,i-gamiよりも安定して留められる. 正三角形の1辺の長さは7.5cmなので,できあがりはやや大きい.使い心地は良い. toy cafe TOIQUEで実物も確認できるし, 7色×10枚のセットで購入もできる. 店長(代表?)の清水さんのブログにも載っている.
キュビガミ7 Cubigami 展開図のパズル.18枚の正方形をつないだ展開図から,可能な7つの立体すべてを作ることができる. 考案者のページはこちら. D.E. Knuth が関与しているのがびっくり. トリトのページなどで購入可能. 展開図は固定されていて,変更できない.
ConstruMathMulticubes 東工大の岡本吉央君のところで見せてもらって知った. 特にConstruMathは 固いパイプと軟らかいパイプがあるところが秀逸.いわゆるLinkageの研究に使えそう. 取り扱っているVIVI Shopに 英語で問い合わせメールを書いてみたが完全に無視される.悲しい. そんなわけで手に入れる方法がわからなくて,未入手.スイスに行かないと無理なのかなぁ…. [追記] 2010年10月1日付で岡本吉央君がJAISTに異動してきました (新しいページはこちら). 先方から来てくれるとは,感激です:-)
ライブキューブ LiveCube 単位立方体のブロック.一つのブロックの辺の長さは15mm強. これがあれば立方体単位のパズルやポリオミノなどは簡単に作れる. 日本では2件しか扱っていない(パズラボトリト)けど,お薦め. 黒100個キットと白100個キットと4色(赤青黄緑)96個キットがある. 別売りでコネクションパーツや専用接着剤もある.
ボーネルンド社マグフォーマー 2010年冬現在,ボーネルンド社で大々的に広告しているけど,まだ入手していない. お店で現物を触った感じだと,原理はMAGIQUPと 同じだと思われる.磁石の極性をほとんど気にせずに接続することができるのは良い.磁力もわりと強い. 大きさはJOVO ブロック と同じくらいだと思う. 大規模で精度が要求される立体を作るには,あまり向いてないと思う.
多面体カード Polyhedra Card 上原のパズル友達のOSAさんが作っている紙のカード. 1辺の長さ10cmの正多角形のカードのセット.紙なので,組み立てたりバラしたり,さらには切ったり貼ったりできる. 最近は辺以外の場所で展開する展開図にも興味があるので,これはとても助かっています. 市販はしてないと思うので,興味のある方は上原までお問い合わせ下さい.
ペコネ(Pekone) 紙製の三角形,四角形,五角形,六角形のカード.1辺は5cm. ペーパーコネクト玩具でPekoneだそうです. 東工大で2011年12月に開催されたMake:イベントで入手したもの. 思ったよりもきっちりと留まるけど,多面体を作るにはあまり向いてないかも.

Last modified: Wed Jan 14 15:42:38 JST 2009
by Ryuhei Uehara (uehara@jaist.ac.jp)
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