FreeBSD on ThinkPad X41

はじめに

本ページでは IBM ThinkPad X41 (Tablet PC)に FreeBSD 5.4 を載せた時の覚書を載せています． 2005年10月現在， Windows XP 上の VMware 5.0 で FreeBSD 5.4 を使っています． (2005年12月現在，VMware を5.5.0にupdateしました．)

はじめに

これまでずっとディスクのパーティションを分割して，Dual boot で FreeBSD を使ってきた． (→Dell Optiplex SX280, IBM ThinkPad X40) でも特に無線LANが使えなくて，出張先などで姑息な対応をしていた． (具体的にはX40のWindows上に Meadow と mew をインストールして，ファイルをXP←→FreeBSD間でコピーしていた．) こうしたことにうんざりしたのと，Tablet 機能が使いたかったので，今回はVMwareを使ってみた．結果としては予想以上にちゃんと動くので，今は満足している．

インストール

手順にしたがってVMware, FreeBSD, VMware tools をインストールしたら， VMware tools のインストールがうまくいかなかった．よく見たら，/etc/X11/xorg.conf の

Section "InputDevice"
    Identifier	"Keyboard"
    Driver      "Keyboard"
    Option "AutoRepeat" "500 30"
    Option "XkbRules"   "xfree86"
    Option "XkbModel"	"pc104"
    Option "XkbLayout"	"us"
    Option "XkbCompat"	""
EndSection

で引っかかっている．これを

Section "InputDevice"
    Identifier	"Keyboard"
#   Driver      "Keyboard"
    Driver      "keyboard"
    Option "AutoRepeat" "500 30"
    Option "XkbRules"   "xfree86"
    Option "XkbModel"	"pc104"
    Option "XkbLayout"	"us"
    Option "XkbCompat"	""
EndSection

と書き換えた(先頭を小文字にしただけ)ら，うまくいった．ここだけ気をつければあとは問題なし．

(追記) 2005年12月にVMware を5.0から5.5.0にupdateした．手順は以下の通り．

5.5.0のupdateパッケージをインストール
5.5.0の中でVMware toolsをupdate

上記の作業中，データファイルは壊れなかったので，そのまま同じシステムが使えている．また，VMware tools の update にあたって，上記の問題は再発はしなかった．

(気になってる点) Windows XP←→FreeBSD 5.4間で，マウスによる Cut & Paste がどうしてもうまくいかない． [編集]→[環境設定]→[入力]→「仮想マシンでコピーと貼り付けを有効にする」をチェックしてもダメ．ナゾ．

CAPSキーとControlキーの入れ換え

まずはじめに CAPS キーと Control キーの入れ換えをしないと，私は生きていけない．しかしこれがなかなかうまくいかなかった．具体的には

xmodmap による入れ換え
/etc/X11/xorg.conf の上記のSection中に
```
      Option "XdbOptions" "ctrl:nocaps"
```
などを入れる
us.unix.kbd ファイルを直接書き換える

など，FreeBSD内で解決する方法は全滅． CtrlキーはCAPSキーになるんだけど， CapsLockを押してもなんの反応もなく，Ctrlキーとして機能しない． (これはVMware 5.0のバグか仕様だと思う．) Windows 上で AltIME などのソフトで入れ換えるのも， FreeBSD内に反映されず，うまくいかない．最終的には藤枝さんのページなどを参考に，Windows XP のレジストリを直接書き換えたらうまくいった．

Mathematica 5.4

2005年12月，Mathematica 5.2.0 for Linux を入れた．インストーラもそのまま動くので，ちょっとびっくり．基本的な手順は，

(linux_base-8-8.0_6パッケージは当然必要だと思う)
マニュアルにしたがって，Linux版をインストール(そのまま直接実行して，問題なかった)
横田宏治氏のパッチを見ながら，必要なファイルを手で修正した．
5.2.0では，math, MathKernel の中で /proc/cpuinfo ファイルの中身を読んで， CPUの種類を特定しているところがあったので，そこは手でハードコーディングした．

一応 math, MathKernel を公開しておきますが，中身を確認して，自分のリスクで使用して下さい．

今の悩み

ThinkPad 本体の手前のボタンで3ボタンマウスが実現できてない．真中のボタンを押すと，Windows のスクロール機能の方が activate されてしまう．理想的には，Windows 使用時にはそのままで，FreeBSDの中では 3ボタンマウスとして動作してほしい．これはまだ対処してない．

外部に3マウスをボタンマウスをつければ問題なく動作する
Windows XP内で真中のボタンのスクロール機能をキャンセルする

と一応うまくいくので，当面はこれでがまんしている．

Last modified: Thu Dec 15 10:41:21 JST 2005
by R.Uehara (uehara@jaist.ac.jp)