講義情報まとめ

JAISTに入学したばかりだと、どのような講義を取ればよいか悩みますよね。そんな方々のために、一部の講義の情報をまとめました(ほとんど情報系)。
ここでは私が実際に受講した講義についてのみ記述しております。また、個人の見解なので参考程度に留めておいてください。

私が受講した年度の情報なので、教員の変更等によって「全く違った講義」になっている可能性があります。
ご定年が近い先生の講義は特に気を付けてください(教員欄に※マークを付けてます)。 最新の情報は、JAIST公式の履修関係から確認してください。

  1. 講義を選ぶコツ
  2. 情報系講義
  3. マテリアルサイエンス系講義

講義を選ぶコツ

修士は授業で20単位(5Dプログラムなら28単位)取らなければなりません。基本的に授業1つにつき2単位なので、1クォーターで平均3教科ずつ取っていけば修士1年で単位を取り切れます。←2年生で研究に集中するためにもなるべく1年で取り切りましょう。

選び方としては、「基幹科目:専攻に関係性の深い科目」と「展開科目/広域科目:視野を広げる科目」を混ぜるのが理想だと思います。
基幹科目は卒業に6単位以上必要ですが、内容が難しいので詰め込みすぎるとテストが大変になります。
一方で、展開科目や広域科目は内容が比較的易しいものが多く、レポートや発表で単位認定される講義もあるので、上手く織り交ぜて受講しましょう。

また、「受講人数が多い科目」は単位を取りやすい傾向にあります。簡単だから人気、という面もありますし、もし分からなくても友人や先輩に相談しやすいので乗り切れることが多いです。ただし、中には大勢受けたのにほとんど落単するような講義もあるので注意しましょう。

項目の説明

    科目区分:専攻と講義の関連性を示す区分です。区分によって単位認定される上限が違います。また、ここに載せているのは情報系から見た科目区分のみです。
    教員:名字のイニシャルだけ載せてます。当時定年間近だった先生は名前の横に※が付いています
    難易度:授業内容自体の難易度です。勉強量の乏しい怠け者な数弱の元高専生が個人的見解で付けました
    攻略度:対策のしやすさの指標です。「テスト傾向が毎年似ている」、「持ち込み可」など、対策がしやすいと数値が高くなります。
    受講年度:私が受講した年度です。
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情報系講義

(1-1期)基礎論理数学:I120

科目区分教員難易度攻略度受講年度
導入科目I先生★★★★☆☆2023

命題や証明、写像など、記号論理数学の基礎を学びます。レポートや論文には論理的思考が必須なので受けて損はないでしょう。導入科目といいつつ、かなり難しいです。中間テストまで比較的簡単ですが、後半は難易度がぐっと上がる印象。ただし、一緒に受けていた中国人の留学生は「やったことあるしめっちゃ簡単」と言ってたので、大学数学をしっかり学んだ人にとっては常識レベルなのかも。そうでない方は専門書を幅広く読んでしっかり勉強するべし。

(1-1期)情報解析学特論:I212

科目区分教員難易度攻略度受講年度
基幹科目K先生※★★☆★★☆2023

フーリエ変換を軸に、様々な情報処理技術について学びます。講義内容は量が多く大変ですが、画像や音声を用いた説明が分かりやすいです。画像処理・音声処理系の研究をしたい方は必須級の講義だと思います。2024年度から教員が変わるので注意。

(1-1期)システム最適化:I214

科目区分教員難易度攻略度受講年度
基幹科目K先生※,H先生※★★★★☆☆2023

線形最適化問題と非線形最適化問題について学びます。授業内容自体は難しいですが、問題を解くだけならまあできるかな…という感じです。制御系に進みたいならぜひ受けておきたい講義だと思います。先生の話をよく聞いて、どこがテストになるかメモしておきましょう。2024年度から教員が変わるので注意。

(1-1期※)スマート組込みシステム開発演習:I483

科目区分教員難易度攻略度受講年度
展開科目非常勤★☆☆★★☆2023

STMやラズパイなどのマイコンを使って簡素なスマートデバイスを作る授業です。テストはなく、最後のプレゼン発表で評価が決まります。高専や大学で開発経験がある人にとってはとても簡単な授業なのでおすすめです。試験期間中は忙しくてプログラミングできなくなるので、開発は計画的に。※開講時期変わる可能性あり

(1-2期)離散信号処理特論:I213

科目区分教員難易度攻略度受講年度
基幹科目A先生★★★★★☆2023

サンプリング周期をもつ離散システムについて学びます。前半は離散フーリエ変換について学び、後半は安定性解析やフィルタ回路にまで踏み込みます。音声系や制御系の研究をしたいなら必須級の講義です。I212(情報解析学特論)の知識が前提なので、専門性が高く難しい点に注意。テストは課題ベースなので何度も復習しましょう。

(1-2期)コンピュータネットワーク特論:I226

科目区分教員難易度攻略度受講年度
基幹科目T先生★★☆★★★2023

コンピュータネットワーク全般について学びます。先生の話はネットワークの歴史から実際のシステムの裏話にまで及びとても面白いですが、聞き流してるとテストで大目玉を食らうので注意。テストに出る範囲はピンポイントなので、どこがテストに出るのかをちゃんと聞いておきましょう。

(1-2期)機械学習:I239

科目区分教員難易度攻略度受講年度
基幹科目H先生,O先生★★☆★★★2023

近年流行り(?)の機械学習について学べる講義。自分で簡単なAIプログラムを書けるようになるので個人的におすすめです。内容は後半になるにつれて難しくなっていきますが、「持ち込み可」&「LMSに過去問あり」なので、しっかり対策して臨みましょう。

(2-1期)自然言語処理特論:I213

科目区分教員難易度攻略度受講年度
基幹科目I先生★★☆★★☆2023

Chat-GPTをはじめとした生成系AIや、インターネットの検索システムなどのベースとなっている自然言語処理の基礎技術について学びます。後半こそ数式が増えて難しくなりますが、かなり基本的な部分から学べるので分かりやすいです(後半の数式も難しいようで意外と単純)。ちなみに、テストは対面でしたがオンラインシステム(LMS)で回答しました。

(2-1期)システム制御理論:I427

科目区分教員難易度攻略度受講年度
展開科目A先生★★★★★☆2023

現代制御理論に基づいたシステム制御の基礎について学びます。運動方程式の導出に始まり、線形システム制御から非線形制御、数値解析ソフトウェアの使い方まで広く学習できるカリキュラムです。授業内容は広範で濃密ですが、高専や大学で制御を学んだ人にとっては比較的理解しやすい内容だと思います(でも難しめ)。大学数学の行列演算が主となるので、しっかり復習しておきましょう。

(2-1期)遠隔教育システム工学:I448

科目区分教員難易度攻略度受講年度
展開科目H先生,O先生★☆☆★★★2023

リモート授業などの遠隔教育システムについて学びます。平均や標準偏差など、簡単な数学をベースにしているので理解に困ることはあまりないです。しかし、テスト問題はとにかく計算量が多いので注意。電子機器の持ち込みが可能なので、LMSに掲載されている過去問をもとに、必ず計算プログラムをExcelなどで作っておきましょう。

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マテリアルサイエンス系講義

(1-1期)メカトロニクス:M273E

科目区分教員難易度攻略度受講年度
展開科目H先生★☆☆★★★2023

機械要素やセンサ、運動学などメカトロニクスの基礎知識について学びます。英語と日本語の両方で授業するのですが、その分説明時間が長くなるので授業内容は少なめです。成績評価については、テストが2~3割程度で残りは最終発表です。私たちのときは数班に分かれてロボットアームを製作しました。グループワークが多いので、いかに周りの人と協力できるかがミソです。

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