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令和6年度学位記授与式を挙行

 3月21日(金)、令和6年度学位記授与式が白山市鶴来総合文化会館(クレイン)文化ホールにおいて挙行され、博士前期課程226名、博士後期課程38名の計264名に学位記が授与されました。
 式では寺野学長から修了生に学位記が授与され、修了者代表による謝辞が述べられました。

修了者内訳

博士前期課程 博士後期課程
先端科学技術研究科 知識科学 86 10
情報科学 74 11
マテリアルサイエンス 56 16
融合科学共同専攻 10 1
合計 226 38
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式典開始前に披露された
アンサンブル演奏
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学位記を受け取る学生

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優秀修了者表彰



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告辞を述べる寺野学長


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修了者代表謝辞

学長告辞

 修了生の皆さん、北陸先端科学技術大学院大学の博士前期課程および博士後期課程のご修了、誠におめでとうございます。
 ご両親やご家族の皆様、また指導教員の先生方をはじめ、ご指導・ご支援いただいた教職員の皆様にも心からのお祝いとお礼を申し上げます。
 北陸先端大は創立以来、先端科学技術の広い分野で世界トップレベルの研究成果を上げ、その研究と皆さんのような素晴らしい人材の育成で社会に貢献してきました。本学では、私の学長就任後に「JAIST未来ビジョン」を策定しましたが、その中でも、本学が世界トップの研究大学を目指すことと共に、本学の最も重要な使命が世界トップレベルの研究の推進とそれを通じた人材育成と社会貢献であると謳っています。すなわち、研究を通じて皆さんのような素晴らしい人材を育て、世の中に送り出すことが本学の最も重要な使命であると考えています。
 皆さんにとっては社会に出てから、正にこれからが本番です。皆さんは本学で、今、皆さんが思い浮かべられるより、はるかに多くのものを身に着けられたはずです。本学で学び身に着けた知識と実力、そして築きあげた人間関係をフルに活用して素晴らしい成果を上げてください。
 皆さんが巣立っていく石川の地は、昨年1月の能登半島地震と9月の奥能登豪雨という2度にわたる大きな災害に見舞われました。我々北陸先端大は情報科学、マテリアルサイエンスという科学技術系の研究分野に加えて知識科学という社会科学や人文科学までをも包含する研究分野を有しています。これらの広い分野の知識や知見を集約することで、震災からの復興を加速化し、そして今後の自然災害からの被害を最小に抑えることが可能になると信じています。
 まだまだ復興は途上にあります。被災された方々が、一日も早く元の穏やかで健やかな暮らしに戻られることを心からお祈りするとともに、皆さんには、石川の地を離れた後も、自然災害に対して高い意識を持ち、その解決に貢献していただきたいと思います。
 世界は今、戦争という愚かな行為にも直面しています。戦争は科学技術の力だけでは解決できません。それには、グローバルな視野に立った人と人、そして国と国との素晴らしい関係に基づく相互の理解が必要です。皆さんは、本学で、多くの国からの留学生や教員の方々と素晴らしい時間を過ごされたことと思います。そのような経験が、これからの平和で幸せな社会の発展に大きく貢献してくれると信じています。昨年のノーベル平和賞が日本被団協に授与されました。世界の多くの人たちが核と戦争のない平和な世界の実現を待ち望んでいます。世界の未来のために、そして皆さんご自身の未来のためにも、それぞれが置かれた立場で精一杯の努力をしてくれることを期待します。そしてJAISTを第2の故郷として、JAISTとのそしてお世話になった先生方との繋がりを大切にしてください。
 最後にもう一度、修了生の皆さんに本学教職員を代表してお祝いを申し上げ、私からのはなむけの言葉といたします。本日は本当におめでとうございます。

令和7年3月21日

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