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尾原ダムにおける土砂還元の試行

 3月13日、トランスフォーマティブ知識経営研究領域の吉岡秀和准教授が参画する、国土交通省主導の島根県斐伊川尾原ダムにおける土砂還元が試行されました。今回は、ダム下流河川において、上流側と下流側の合計2か所での試行となりました。
 土砂還元は、ダムの建造によって遮断されてしまった河川の土砂の流れを人工的に回復させる環境修復手法のひとつです。ごく端的に言えば、土砂を河川の外部から輸送してきて河川に投入する手法です。言葉にしてみると簡単なのですが現実は全くそうではなく、どこから土砂を持ってくるか、どのような土砂を持ってくるか、どうやって土砂を輸送するか、どうやって土砂を投入するか、どういう量を投入するか、どういう頻度で投入するか、等、多岐にわたる事項を検討する必要があります。土砂還元の目的自体も熟考する必要があり、例えば付着藻類の更新促進、水生生物の産卵場の確保、等があります。人的・金銭的な面から土砂還元の持続可能性を問うことも必要です。吉岡准教授は令和2年から尾原ダムで実施している土砂還元に協力・助言提供しており、今回の試行が6回目になりました。

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当日の様子(上流側)
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当日の様子(下流側)

(写真撮影:日本工営株式会社)

令和7年3月19日

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