お知らせ
トランスフォーマティブ知識経営研究領域の吉岡秀和准教授が産学連携研究成果を漁協理事会で発表しました
12月23日(月)、トランスフォーマティブ知識経営研究領域の吉岡秀和准教授が、10年間研究で連携している斐伊川漁業協同組合(島根県雲南市木次町)の理事会において、「近年の斐伊川のアユの成長について」と題した研究発表を行いました。
この発表では、2024年の斐伊川のアユ(写真)が近年の中でも生育が悪いこと、その原因としては高気温・高水温・低水量が挙げられることについて、2016年以降の自他のデータに基づいて報告しました。とくに、2016年以降から現在も続いている斐伊川漁協との産学連携によるアユ資源調査ならびに河川環境調査の結果があるおかげで今回のような報告をすることができたこと、今後も同様の調査を継続することが重要であることに言及しました。例えば、2022年以降、アユが夏場に生息する斐伊川中流域の水温が年0.4-0.5℃のスピードで上昇しており、今後も水温上昇の傾向が継続すれば、アユ資源にさらに大きな打撃が加わることが想定されます。引き続き、斐伊川、そして他河川のアユについて、理論・応用の両面からの研究を継続していく予定です。
※各種調査にご協力をいただきました斐伊川漁業協同組合の職員ならびに組合員の方々に、重ねてお礼申し上げます。今回の報告内容は岐阜大学吉岡有美准教授、同志社大学辻村元男教授と共に実施した調査・分析に基づきます。
写真:調査で採捕された斐伊川のアユ(2024年8月25日に吉岡准教授が撮影)
令和6年12月25日