お知らせ
尾原ダムにおける土砂還元の試行
令和6年3月15日、トランスフォーマティブ知識経営研究領域の吉岡秀和准教授が参画する国土交通省主導の島根県斐伊川尾原ダムにおける土砂還元が試行されました。
ダムは水資源供給や洪水制御、レクリエーションなどを通して人間生活に恩恵を与えることができますが、上・下流間の土砂の流れを遮断し、これに伴い河川の生態系に人為的な影響を与えることもあります。土砂還元は、ダムの建設によって改変された河川環境を改善するための環境修復技術のひとつです。尾原ダムで実施している土砂還元では、土砂をダム下流ではないところから人為的に供給することで、途絶えた土砂の流れを復活させることを試みています。外部から土砂を入れるという行為には多大な人的・金銭的コストを要し、投入の量や時期、場所や方法がその効果を大きく左右します。土砂を入れすぎても入れなさ過ぎても良くありません。こうしたことから、いつ・どこに・どれだけの土砂を投入すべきであるかを検討、試行しています。吉岡准教授は令和2年から、尾原ダムで実施している土砂還元に協力しています。
写真1.試行の様子
写真2.写真1より下流側による試行の様子
(写真提供:国土交通省 中国地方整備局 出雲河川事務所 尾原ダム管理支所)
令和6年4月2日