沖縄科学技術大学院大学と学術協力に関する基本協定を締結 -互いの強みを生かし、石川、沖縄の発展に貢献-
本学と学校法⼈沖縄科学技術⼤学院⼤学学園(OIST)は、このたび学術協力に関する基本協定を締結しました。それぞれの強みや特色を生かした協力関係を構築し、研究分野間の相互刺激や融合による優れた研究成果の創出や、それを基盤にした社会課題の解決を目的としています。
7月15日(土)に金沢市内で開催した協定締結式では、冒頭、寺野稔学長が「互いの理解を深めて石川と沖縄の発展、そして世界の発展につなげたい」、カリン・マルキデス学長が「まずはお互いの強みを生かしつつ、信頼感の醸成から始めたい」とそれぞれ意欲を語りました。続いて、来賓の岡田直樹 内閣府特命担当大臣(沖縄担当)、馳浩 石川県知事、佐々木紀 衆議院議員、井出敏朗 能美市長から祝辞が述べられました。
両学長挨拶
協定書署名
両学長と岡田大臣
締結式後の記念シンポジウムでは、最初に、両大学の特色ある取組の紹介が行われ、OISTのギル・グラノットマイヤー首席副学長(技術開発イノベーション担当)および下地邦拓 EF Polymer株式会社COOから起業家育成のプログラム等について、また、本学の永井由佳里 理事・副学長からは、本学が中心となって進めている地方創生・地域活性化の取組である「Matching HUB」を通じた産学連携の実績等について、事例を交えながらの説明がありました。
次に、井上惠嗣 内閣府大臣官房審議官(沖縄科学技術大学院大学担当)兼科学技術・イノベーション推進事務局審議官をファシリテーターに迎え、「21世紀における大学の在り方」と題したパネルディスカッションを行いました。パネラーとしてマルキデス学長、寺野学長、グラノットマイヤー首席副学長、永井理事・副学長が登壇し、社会における大学の役割等について活発なディスカッションを行いました。
取組紹介「新時代の科学、教育、
イノベーションを沖縄から世界へ」
OIST ギル・グラノットマイヤー
首席副学長
取組紹介「北陸発の産学官金連携マッチングイベント『Matching HUB』」
永井由佳里理事・副学長
パネルディスカッション
「21世紀における大学の在り方」
本学は、1990年に独自のキャンパスと教育研究組織を持つ日本最初の国立大学院大学として創設され、先端科学技術の幅広い分野で世界トップレベルの研究成果を上げ、これまでに9000人を超える有為な人材を育成し、研究・教育両面で社会に貢献してきました。
OISTは、2011年に設立した理工学分野の5年一貫制博士課程を置く学際的な大学院大学で、国内外の優れた研究者と大学院生が集まり、国際的に卓越した研究成果を創出しています。沖縄の自立的発展に寄与することを目的として起業や科学の実用化・商業化の促進にも力を入れています。
本学とOISTは、それぞれの強みや特色を生かした協力関係を構築し、研究分野間の相互刺激や融合により優れた研究成果を創出するほか、それを基盤にした社会課題の解決を目指すこととしており、地域の発展、ひいては日本と世界の経済・社会の発展に貢献するため、協力して取組を推進していきます。
■基本協定の概要 目的 :両当事者が、以下に記載の協力を、互恵の精神に基づき実施することにより、学術の振興に資することを目的とする。
協力分野:(1)研究者および事務職員の交流
(2)共同研究等における協力 (3)機関出版物および学術情報の共有 (4)研究施設・設備の相互利用 (5)社会的インパクトのある分野に関する共同会議、シンポジウム、ワークショップ (6)技術移転・起業家育成に関するベストプラクティスの共有 (7)その他本協定の目的を達成するために両当事者が必要と合意する学術交流 期間 :令和8年7月15日まで(以後、一年更新)
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令和5年7月20日