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創立30周年記念 日本海イノベーション会議を開催

 10月30日(金)、本学創立30周年を記念した日本海イノベーション会議(本学、北國新聞社主催)が開催されました。
 「日本海イノベーション会議」とは、石川県内の大学の研究成果等を広く県民や企業に知ってもらうことを目的として、北國新聞社と県内の大学が共同で開催している講演会であり、今年度は、「共に創る~知識社会の新たなステージ~」をテーマに、約80名のトップマネジメント層を含む聴講者を前に講演が行われました。

 冒頭で、本学の神田 陽治教授(知識マネジメント領域)による「AI時代における価値創造」、西本 一志教授(ヒューマンライフデザイン領域)による「AI時代における知的活動支援技術」、敷田 麻実教授(知識マネジメント領域)による「知識から意味的価値の創造へ」の研究紹介があり、AIと人間との新しい関わり方による価値創造について分かりやすく説明しました。
 次に、知識科学研究科創設期において本学に6年間在籍した永田 晃也九州大学大学院経済学研究院教授は、「知識の境界を超えて―イノベーション研究と知識科学の展望―」と題して講演し、社会の諸課題への学問分野の枠を超えたアプローチの重要性を説き、本学の慶伊富長初代学長の功績にも触れながら、知識科学に期待される役割について展望を語りました。
 続いて、本学の初代知識科学研究科長を務めた野中 郁次郎一橋大学名誉教授は、「ヒューマナイジングストラテジー」と題して講演し、現在の日本企業は分析過多になっていると指摘し、「何をやりたいのか」という目的の重要性を強調しました。そして、「ワイズカンパニー」の基盤である "共通善"、"相互主観性"、"自律分散型組織による全員経営"について、企業の実例を交えて解説しました。最後に、他者との共感を深め、実践の中で本質をつかみ取り、刻々と変化する状況に応じて常に舵取りする「知的体育会系」の経営リーダーが求められると締めくくりました。

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 講演会の様子         野中 一橋大学名誉教授       永田 九州大学教授

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神田 教授             西本 教授             敷田 教授

令和2年11月5日

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