学生の古新さんがWE国際映画祭 in TOKYOにてダイバシティ特別賞を受賞
学生の古新舜さん(博士後期課程3年、トランスフォーマティブ知識経営研究領域、白肌研究室)が脚本・監督を務めた映画「いまダンスをするのは誰だ?」が、11月8日に開催されたWE国際映画祭 in TOKYOにて「ダイバシティ特別賞」を受賞、また、主人公の妻役の小島のぞみさんが「最優秀助演女優賞」を受賞しました。
同作品の受賞は、今年9月の19th Japan Film Festival Los Angels(JFFLA)2024Chanoma Awardに続いての受賞となります。
WE国際映画祭は、日本と世界を繋ぎ、世界平和の実現を目指して、カンヌ国際映画祭や、ヴェネチア国際映画祭、エジプトなどでも開催されてきた映画祭です。2025年はアカデミー賞オスカーと連動した映画上映も予定されています。
※参考:WE国際映画祭 in TOKYO
いまダンスをするのは誰だ?
■受賞年月日
令和6年11月8日
■映画タイトル
いまダンスをするのは誰だ?
■監督・脚本
古新舜
■受賞対象となった作品の内容
パーキンソン病患者とその周囲の社会環境を学術的に研究するだけでなく、研究と並行して映画を製作することで、社会に幅広く関心を喚起することを目指しました。本作品では、パーキンソン病の当事者、家族、支援者、医療従事者の関係性を描き出し、病気そのものの理解に留まらず、社会全体が抱える偏見や課題に対しても鋭く問題提起を行っています。特に、製作過程では、主演俳優を含むパーキンソン病当事者が積極的に参加し、その視点を映画に反映させることで、包摂的な映画制作の在り方を追求しました。
■受賞にあたって一言
このたび、映画「いまダンスをするのは誰だ?」が、WE国際映画祭において「ダイバシティ特別賞」と「最優秀助演女優賞」をW受賞いたしましたこと、大変光栄に存じます。本作は、パーキンソン病を抱える当事者、その家族、支援者、医療従事者が直面する課題を描きながら、多様な価値観が共存する社会の重要性を問いかける作品です。
特に「ダイバシティ特別賞」をいただけたことは、映画製作において、多様な視点を尊重し取り入れてきた姿勢が評価されたものと受け止めております。本作では、主演俳優をはじめ、多くのパーキンソン病当事者が企画や製作に参加し、その声を直接的に反映させました。これにより、病気への理解を深めるだけでなく、当事者の視点を広く社会に届け、多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包摂性(Inclusion)を育むDE&Iの実現を目指しました。
この受賞を機に、より多くの方々が難病や障害を抱える方々の現状に触れ、偏見や差別の解消に向けた行動を起こすきっかけとなることを願っております。今後も研究と芸術の力を融合させ、多様性の尊重と社会的包摂の実現に向けて取り組んでまいります。
左から吉田摩奈美(衣装担当)小島のぞみ、古新舜
令和6年12月19日