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受賞

修了生のWEIさんの論文が情報処理学会2023年度論文賞を受賞

 修了生のWEI, Jianningさん(令和5年9月博士後期課程修了、創造社会デザイン研究領域、西本研究室)の一般社団法人情報処理学会「論文誌ジャーナル(Vol.64 No.3, pp.788-797, 2023.)」に掲載された論文が、同学会の2023年度「論文賞」を受賞しました。

 情報処理学会は、情報処理分野での指導的役割を果たすべく活動しており、機関誌や出版物、社会提言を通じて情報を発信するとともに、研究成果発表や意見交流の場をより充実させ、社会と文化の発展に寄与することを目的としています。
 論文賞は、前々年の10月から前年の9月までに論文誌に発表された論文(招待論文は除く)の中から特に優秀と認められる論文の著者に贈呈されるもので、2023年度は602編の論文を対象に論文賞委員会が慎重に審議を行い、その結果7編の優れた論文に対し授与されました。
 WEIさんの今回の受賞論文は、多くの研究者が参照すべき論文として、同学会の2022年度「特選論文」にも選定されています。

※参考:情報処理学会

■受賞年月日
 令和6年6月5日

■研究題目、論文タイトル等
 文書を読む際に漢字字形再学習を促進する誤字形文字の生成・活用手法

■研究者、著者
 魏 建寧(WEI, Jianning)、西本一志、高島健太郎

■受賞対象となった研究の内容
 近年、漢字を読むことはできるが書くことができない「漢字健忘」が社会問題になっている。この問題を解決するために、本論文では文書を読むだけで漢字の字形記憶を効果的に修正・強化することができるようにする手法SwaPSを提案した。SwaPSでは、漢字全体の80%を占める形声字に着目し、形声字を構成する意符と音符の位置を入れ替えることによる字形変形手法によって誤字形文字(PS字形文字)を生成し、これを文書中に混入させる。ユーザスタディの結果、PS字形文字を混入した文書を読むと、正しい字形の文字のみを含む文書よりも漢字字形の記憶が強化され、かつ負荷が増加しないことが確認された。

■受賞にあたって一言
 この度は、情報処理学会2023年度論文賞にご選定いただきましたこと、誠に光栄に存じます。御指導を賜りました西本一志教授、高島健太郎講師東京理科大学)をはじめ、研究室の皆様に深く感謝を申し上げます。
 これからも初心を忘れることなく研究を遂行して参りますので、どうか今後とも、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

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令和6年7月3日

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