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受賞

修了生の川北輝さんが日本科学協会2023年度笹川科学研究奨励賞を受賞

 修了生の川北輝さん (令和63月博士前期課程修了、創造社会デザイン研究領域、金井研究室) が公益財団法人日本科学協会の2023年度笹川科学研究奨励賞を受賞しました。

 笹川科学研究助成 (日本科学協会) 1988年から若手研究者を対象に助成を行っています。2023年度は1,144件の申請の中から319(採択率27.9)が採択されており、特に優秀な研究成果を発表した16名に、2023年度笹川科学研究奨励賞が授与されました。選考基準には、研究内容や成果に加え、研究に取り組む真摯な姿勢、研究遂行のための努力など、研究者の資質という面も含まれています。
 4月19日にANAインターコンチネンタルホテル東京で、2023年度奨励賞受賞者研究発表会及び2024年度研究奨励の会が開催されました。2024年度笹川科学研究助成の助成が決定した若手研究者が一堂に会する中、各研究分野代表に助成決定通知書が授与され、前年度助成者の中から同奨励賞に選ばれた受賞者が発表を行いました。

※参考:日本科学協会

■受賞年月日
 令和6419

■研究題目
 メタバースにおける構成的グループ・エンカウンタの効果研究: 孤独の解消を目指して

■研究者、著者
 川北輝、金井秀明

■受賞対象となった研究の内容
 本研究は、メタバースでアバターを通じて構成的グループエンカウンター (SGE) を実施し、その前後の効果を検証したものです。メタバースでアバターを通じて実施するため、Metaverse-Based Structured Group Encounter (M-SGE) と名付けました。M-SGEの場合、対面して話すことが苦手な人であっても、時間や場所を気にすることなく気軽に参加できるという利点があります。本研究では、検証のファーストステップとして、状態不安、ポジティブ/ネガティブ気分、自己開示の意欲の3つを測定しました。分析の結果、M-SGEの実施によって、状態不安が有意に低下することと、自己開示の意欲が有意に高まることが明らかになりました。一方、ポジティブ/ネガティブ気分では、統計的に有意な差は確認できませんでした。本研究の成果は、国際会議「15th International Conference on Applied Human Factors and Ergonomics (AHFE 2024) and the Affiliated Conferences」のKansei Engineering session (KE: 感性工学) で発表予定です。

■受賞にあたって一言
 この度は2023年度笹川科学研究奨励賞を受賞することができて、大変嬉しく思っています。博士前期課程の2年間を大変熱心にご指導してくださった金井秀明准教授をはじめ、実験に参加してくださった皆様、研究を支えてくださった皆様に深く感謝申し上げます。

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令和6年5月14日

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