修了生の小林さんが情報処理学会第122回CN研究発表会において優秀発表賞を受賞
修了生の小林美咲さん(令和6年3月博士前期課程修了、創造社会デザイン研究領域、西本研究室)が一般社団法人情報処理学会の第122回コラボレーションとネットワークサービス(CN)研究発表会において、優秀発表賞を受賞しました。
CN研究会は1993年にグループウェア技術に関して理論から応用まで、また情報科学から社会科学まで幅広い学際的研究活動を行う研究会として設立され、主に「協調基礎・協調基盤技術・各種協調活動と支援環境・ネットワークサービス」について、建設的な議論と情報交換の場を提供しています。
第122回CN研究発表会は、3月11日~12日にかけて芝浦工業大学豊洲キャンパスにてハイブリッド開催され、優れた発表を行った発表者に優秀発表賞が授与されました。
※参考:情報処理学会CN研究会
■受賞年月日
令和6年3月12日
■研究題目
PhubPalliator:ファビング状態から対面対話に引き戻すための視覚表現メディア
■研究者、著者
小林美咲、西本一志
■受賞対象となった研究の内容
スマートフォンの普及により、作業をスマートフォンで行うことが増加し、その依存性が高まった。その結果、他人と対面でコミュニケーションを行っている最中でもスマートフォンを操作するファビング(phubbing)という行為が多くみられるようになり、社会的に問題となっている。ファビングがもたらす悪影響については従来から多く調査研究されているが、それを解決する手段に関する研究はほとんど行われていない。本研究では、対面状況におけるファビング状態を対面コミュニケーションに引き戻すための、スマートフォンに両面ディスプレイを備えたシステム「PhubPalliator」を提案した。実験の結果、PhubPalliator はファビングしている人の興味を引きつけ、対面コミュニケーションを取ろうという意思を喚起させ、ファビング状態を緩和させうることを確認した。
■受賞にあたって一言
この度はコラボレーションとネットワークサービス研究会において優秀発表賞を受賞できたことを大変うれしく思っています。受賞にあたって2年間熱心に指導してくださった西本一志教授をはじめとして、研究室のメンバーおよび実験に参加してくださった皆様に深くお礼申し上げます。
令和6年4月19日