学生の大和さんが「ビジコンOSAKA 2023」のRenovator部門においてRenovator大賞を受賞
社会人学生の大和信夫さん(博士後期課程3年、トランスフォーマティブ知識経営研究領域、神田研究室)がビジネスコンペ「ビジコンOSAKA 2023」のRenovator部門(今ある経営資源を活かし、既存事業とは異なる新たな事業領域で挑戦しようとするアイデア段階~当該事業5年未満のプラン)において、Renovator大賞を受賞しました。
ビジコンOSAKA 2023は、大阪産業創造館(公益財団法人大阪産業局)、なにわあきんど塾同友会、一般社団法人大阪市産業経営協会、大阪市女性起業家情報交流協会が主催する、新たな価値を生み出す起業家の挑戦を応援するためのビジネスプランコンテストです。
書類審査・プレゼン審査を通過したファイナリストによる最終発表会が、令和6年3月14日に大阪産業創造館で開催され、主催団体の関係者および有識者による審査選考により、ファイナリストの中から、優れたビジネスプランに対して賞が贈られました。
※参考:ビジコンOSAKA 2023
■受賞年月日
令和6年3月14日
■ビジネスプランタイトル
赤ちゃんロボが巻き起こす介護現場の"笑顔"イノベーション
ゼロコストモデルで介護者の負担軽減と被介護者の癒しを実現!
■発表者
大和信夫(所属法人:ヴイストン株式会社)
■受賞対象となったビジネスプランと本学での研究との関連
ビジコンOSAKA 2023で提案したビジネスプランの根幹部分は、博士論文研究の研究成果です。博士論文研究では、認知症高齢者に効果が認められているにもかかわらず、介護施設への導入が進まないコンパニオンロボットについて、介護現場への導入を妨げている要因を、人間の行動意思理論であるTechnology Acceptance Model(TAM)を使って考察しました。赤ちゃん型のコンパニオンロボットを介護現場に持ち込み、運用のデータを収集・分析し、介護施設全体(ケアシステム)の技術受容がコンパニオンロボットの介護現場への導入の鍵であることが判りました。そして本結果を、介護施設の全てのステークホルダー(認知症高齢者、介護者、施設管理者)の技術受容の相互連関としてモデル化しました。ビジコンOSAKA 2023で提案したビジネスプランは、本研究成果を社会実装のビジネスモデルへと拡張したものです。
■受賞にあたって一言
この度はビジコンOSAKA 2023において、Renovator大賞の受賞を賜り、大変光栄に存じます。ビジネスプランの根幹となる学術研究成果について、ご指導賜りました神田陽治教授、住岡英信さん(株式会社国際電気通信基礎技術研究所)、石黒浩教授(大阪大学)、塩見昌裕さん(株式会社国際電気通信基礎技術研究所)そして、実験協力者に御礼申し上げます。この受賞を励みとして、更なる研究を推進していきたいと思います。
令和6年3月22日