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受賞

学生の山本尚毅さんが日本デザイン学会グッドプレゼンテーション賞を受賞

 学生の山本尚毅さん(博士前期課程2年、トランスフォーマティブ知識経営研究領域、伊藤研究室)が日本デザイン学会第70回春季研究発表大会においてグッドプレゼンテーション賞を受賞しました。

 日本デザイン学会は、1953720日の設立以来、「会員相互の協力によってデザインに関する学術的研究の進歩発展に寄与する」ことを目的として活動を行っている日本学術会議登録・認定の学術団体です。
 今回で第70回を迎えた同大会は、令和5623日~25日の3日間、芝浦工業大学にて完全対面形式で行われ、会期を通して学びあうのと同時に「これからの学びはどうデザインするのがよいか?」について議論を深めました。
 グッドプレゼンテーション賞は同大会において、座長、研究部会オーガナイザー、グッドプレゼンテーション賞推薦委員、理事より構成される推薦委員会の下、3つの選考基準(研究内容、概要、発表質疑)に基づき審査を行い、選考会議での厳正な審議の結果、決定されたものです。
 不完全な知識の中での通過点をうまくデザインすることで最適な意思決定につなげるための研究成果であり、今後の発展を期待できる点が評価されました。

※参考:日本デザイン学会ホームページ

■受賞年月日
 令和5625

■研究題目
 「意思決定を補助する道具」としての進路選択マトリクス

■研究者、著者
 山本尚毅、菊田隆一郎(ニューヨーク大学)

■受賞対象となった研究の内容
 高校生が卒業後の進路を選択する際に利用できる意思決定プロセスを支援するツールキットをデザインした。本ツールキットは、卒業後の進路について、彼らが持つ選択肢や重視する判断基準などを可視化するものである。高校生が直面する複雑な進路選択に対し、思考を外化しマトリックス上で整理をする。ツールキットを活用した高校生は主体的に新たな選択肢の探索や判断基準の再検討を行い、マトリックスを作り直し、選択への納得度を向上させた。本ツールキットの柔軟で直感的なデザインは、中等教育機関に属する高校生が合理的な進路選択を行うことを容易にするとともに、日本の教育機関とそれを取り巻くステークホルダーが抱える進路選択に対する体系的な問題の克服に貢献できる可能性がある。

■受賞にあたって一言
 海外の大学への進路を選択した当時の高校生とともに実施した研究で賞を頂けたことに喜びを感じております。社会実装と研究を往還しながら、精進していきます。

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令和5年8月3日

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