学生の前田さんが言語処理学会第29回年次大会において委員特別賞を受賞
学生の前田 晃弘さん(博士前期課程2年、共創インテリジェンス研究領域、日髙昇平研究室)が一般社団法人言語処理学会第29回年次大会において委員特別賞を受賞しました。
言語処理学会は、わが国の言語処理の研究成果発表の場として、また国際的な研究交流の場として設立されました。このたびの年次大会は、令和5年3月13日~17日にかけて、沖縄県の沖縄コンベンションセンター及びオンラインによるハイブリッド形式で開催されました。
委員特別賞は、「新規性」や「有用性」に関連する観点を審査員が独自に設定し、それらの観点で光るものを選出する方針のもと、発表論文の中から4%程度に授与されます。
*参考:言語処理学会ホームページ
言語処理学会第29回年次大会表彰一覧
■受賞年月日
令和5年3月16日
■発表題目
単語ベクトルの平行四辺形を特徴づける図形距離
■研究者、著者
前田晃弘、 鳥居拓馬 (東京電機大学)、 日髙昇平
■受賞対象となった研究の内容
最近話題のChatGPTなどの大規模言語モデルの基盤にあるのが単語分散表現(単語ベクトル)です。本研究は、単語の意味関係を単語ベクトル間の幾何的配置関係として捉えるための図形距離を提案して、実際のコーパスを用いて類推関係にある単語群が平行四辺形にどれくらい近いかを計算しました。単語の意味関係を定量的に捉えるための新たなメトリックであり、言語の分布構造を幾何的に分析できます。
■受賞にあたって一言
新規性を評価いただき大変嬉しいです。ご指導いただいている日髙先生、鳥居先生とのディスカッションの賜物であり、お二人に感謝申し上げます。
令和5年3月31日