研究補助員のHEさんが情報処理学会コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学研究会において優秀研究発表賞および学生発表賞を受賞
研究補助員のHE, Yiさん(創造社会デザイン研究領域、謝研究室)が情報処理学会コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学(CGVI)研究会 第187回研究発表会において優秀研究発表賞および学生発表賞を受賞しました。(発表時は本学博士前期課程2年、令和4年9月博士前期課程修了。)
第187回CGVI研究発表会は、「CGのインタフェース技術」をテーマに、令和4年9月14日に慶應義塾大学およびオンラインにてハイブリッド開催されました。
優秀研究発表賞は、同研究会の研究発表会(シンポジウム等を含む)で発表された一般講演のうち、研究内容・プレゼンテーションともに優れた発表論文の登壇発表者に与えられます。また、学生発表賞は、研究内容・プレゼンテーションともに優れた学生による発表論文の登壇発表者に与えられるもので、今回HEさんは二つの賞を受賞しました。
*参考:CGVI研究会 優秀研究発表賞および学生発表賞
■受賞年月日
令和4年9月14日
■研究題目、論文タイトル等
手描きスケッチ入力による衣服3Dモデルの生成手法
■研究者、著者
何 毅(HE, Yi), 謝 浩然,宮田 一乘
■受賞対象となった研究の内容
単視点画像からの3Dモデル再構成はディープラーニングの発展により大きな進歩を遂げたが、主流のテンプレートメッシュの変形による再構成手法は衣服などの非水密3Dモデルの再構成には不向きとされている。また、手書きスケッチは手軽にデザイン案を出せるため、画像入力による手法より使いやすい。本研究では、手描きスケッチ入力から3D衣服モデルを生成できる衣服デザイン支援システムを提案する。既存研究と異なり、提案手法は入力スケッチ画像から目標となる3Dモデルの符号なし距離関数(UDF)を推測し、算出したUDFからメッシュの抽出を行う。さらに、Marching Cubesにより生成されたメッシュの編集も可能となった。提案システムで生成した衣服モデルに対し、定量評価と主観評価両方で本研究の有効性を確認した。
■受賞にあたって一言
この度は、第187回CGVI研究会にて、優秀研究発表賞および学生発表賞を受賞いただき、誠に光栄に思います。本研究の遂行にあたり、ご指導くださった宮田先生と謝先生を含め、多くの方々より数々のご支援をいただきまして、本当にありがとうございました。AR・VRやメタバース関連技術が発展している今、絵描きや3Dモデリング、衣服の生成以外も、人々の創造支援がより効果的になり、より必要とされています。メタバースの理念の実現にどんなものが必要なのかを考えながら、今回の受賞を励みに、今後とも機械学習などによる人々の創造支援の課題を研究していきたいと思います。
オンラインでの発表の様子
令和4年11月7日