ヒューマンライフデザイン領域の謝助教のグループが国際会議Augmented Human 2020において2nd Best Paper Award賞を受賞
ヒューマンライフデザイン領域の謝 浩然助教のグループが国際会議Augmented Human 2020において2nd Best Paper Award賞を受賞しました。
Augmented Human 2020は、人間拡張分野において世界初の国際会議であり、今年度は第11回目となります。
今回、Augmented Human 2020は5月27日~28日にかけてカナダのマニトバ大学で開催される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となりました。
*参考:https://augmentedhuman.ca/
今回の研究は、本学が実施しているグループ副テーマ研究(注)の一環として、謝 浩然助教と鳥居 拓馬助教の指導のもと行われました。
構成員は、学生の松崎 広夢さん(博士前期課程2年、ヒューマンライフデザイン領域・吉高研究室)、石川 清皐さん(博士前期課程2年、知能ロボティクス領域・ホ研究室)、佐々木 仁大さん(博士前期課程2年、ヒューマンライフデザイン領域・日高研究室)が参加しています。
注:本学では専攻分野に関する主テーマ研究のほか、関連分野の知識等を修得し、幅広い視点から研究を行う能力を身に付けるため、副テーマ研究を必須科目として実施しています。複数の研究テーマに取り組むことにより、多彩な課題に対する適応力や応用力を高めることができます。副テーマ研究は個人で実施する場合とグループで実施する場合があります。
■受賞年月日
令和2年5月28日
■研究題目、論文タイトル
xClothes: Augmenting Human Thermoregulation Using Shape Changing Clothes
■研究者、著者
Haoran Xie, Hiromu Matsuzaki and Takuma Torii
■受賞対象となった研究の内容
本研究では古来より衣服が持つ体温調節機能を拡張し、衣服自身が変形することで人の手を介さずとも着用者の体温を調整可能な衣服の研究開発を目的とした。こうした問題を解決する衣服の開発に際し、我々は植物の気孔に着目した。本提案ではセンシングで得られた衣服内の湿度に応じて服に設けた穴の大きさを調整し、快適な温湿度環境の維持することができた。本提案の応用として、幼児や高齢者・障害者に効果的な熱中症予防の服や、一般の人でも使える快適服としての利用が考えられる。
■受賞にあたっての一言
本研究成果は、本学の「未来を創る人間拡張技術」研究プロジェクトにて、学生の松崎さん、石川さん、佐々木さんのご尽力で得られたものです。グループ副テーマのマネジメントチームの先生方に感謝いたします。本研究は科研費、中山隼雄科学技術文化財団、および本学研究拠点形成支援事業の支援を受けましたので心より感謝申し上げます。本研究の詳細については、プロジェクトホームページをご参照ください。
オンライン発表の様子(右上は謝助教)
令和2年6月19日