学生の下村さんが情報処理学会 第110回グループウェアとネットワークサービス研究会において優秀発表賞を受賞
学生の下村 賢人さん(博士前期課程2年、ヒューマンライフデザイン領域・西本研究室)が情報処理学会 第110回グループウェアとネットワークサービス研究会において優秀発表賞を受賞しました。
情報処理学会グループウェアとネットワークサービス研究会は、1993年に設立され、「協調基盤技術・グループウェア応用・ネットワークサービス」のテーマについて建設的な議論と情報交換の場を提供しています。
■受賞年月日
令和2年3月17日
■論文題目
飲酒による認知機能への影響を活用する発散的思考技法の検討
■受賞対象となった研究の内容
受賞者の下村賢人さんはお酒をこよなく愛する人であり、近年の飲酒行為をどちらかというと忌避する風潮を嘆き、飲酒行為が有する優れた側面を引き出し、飲酒文化の発展に貢献したいという強い願望を有していました。
本研究では、飲酒が人間の創造的思考に良い影響を与える可能性があるという先行研究の知見に基づき、飲酒者が発想するアイデアを非飲酒者が参照してアイデアを精練したり、さらなる発展的アイデアを創案したりする、飲酒者の思考特性を活用した2段階発散的思考手法であるDD法(Designated-driver Method)を考案し、多数の被験者実験によって、非飲酒者のみによって創案されるアイデアよりも新規性が高いアイデアを得られることを実証しました。これにより、飲酒行為が持つポジティブな側面を世に知らしめることができました。
■受賞にあたって一言
この度は、このような賞を頂戴できましたことを、大変光栄に思います。熱心にご指導いただいた西本先生、そして高島先生をはじめ、卒業した先輩方を含む西本研究室の皆様や、実験にご協力いただいた皆様方に、この場を借りて心からお礼申し上げます。この受賞を励みに、これからも頑張ります。
令和2年4月9日