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受賞

学生の木村さんが異能(Inno)vationプログラム2019年度「ジェネレーションアワード」部門にノミネート

 学生の木村 正子さん(博士前期課程1年、ヒューマンライフデザイン領域、宮田研究室)が、異能(Inno)vationプログラム2019年度「ジェネレーションアワード」部門においてノミネートされました。

 異能(Inno)vationプログラムは、ICT分野において破壊的な地球規模の価値創造を生み出すために、常識にとらわれない創造的で奇想天外でアンビシャスな技術課題にチャレンジする「変わったことを考え、実行する人」の挑戦を支援することを目的とし、総務省が実施するプログラムです。
 今回、木村さんは、本プログラム中の「ちょっとした独自のアイディアやこだわりの技術」などを研究対象とした「ジェネレーションアワード」部門へ応募し、2019年度の応募件数14,488件(昨年度比126.9%)の中からノミネートされました。(「ジェネレーションアワード部門」へは上位185件がノミネートされ、選定倍率は約80倍となります。このノミネートの中から分野賞、企業特別賞が授与。)

*参考:異能(Inno)vationプログラムの詳細はこちら

■受賞年月日
 令和元年10月30日

■研究題目、論文タイトル等
 Into the Womb 大人巻き手法を導入した胎児帰還体験が可能なVR

■研究者、著者
 木村正子(北陸先端科学技術大学院大学)、藤井綺香(東京大学)

■受賞対象となった研究の内容
 胎児回帰体験が可能なVR作品を開発し、母親の胎内に包まれるという全身の触覚と、母親と繋がる体験を表現した。本作品は、胎内の世界を思い描いた約1分間のVR体験を通して、生まれる前に戻ったような感覚を得る。体験者はHMDとヘッドフォンを装着した後に、大人巻きという手法により大きな布で全身を包まれる。包む布は、伸縮性が高く体にフィットするものを選定し、体験者がリラックスできるように工夫した。HMDの映像において、胎児の様子を客観的に見ているアングルから、徐々に体験者が胎児視点となったアングルに移り変わることで、胎児に回帰していく。胎児に戻った状態のときには、胎児の体と臍の緒や羊水などの子宮内の様子を見ることができるとともに、コントローラーで胎児の両手を動かすことができる。

参考動画

■受賞にあたっての一言
 今回、異能vationへの挑戦は6回目で内2回は破壊的挑戦者部門で一次選考突破で終わりでした。3度目の挑戦でジェネレーションアワード部門にてノミネートという形で異能vationで初めて表彰して頂き、前進できたと思います。日本から破壊的なイノベーションが生み出されるには失敗できる寛容な環境と精神が必要です。私自身も常に失敗ばかりですが、絶対に諦めない決意もと、常に研究開発に励んでおります。
 是非、JAISTから次なる異能vationの受賞者が出ることを心から願っておりますので皆さん是非異能vationにチャレンジしてみて下さい。
 日頃厳格かつ熱心にご指導を頂きます宮田先生、謝先生、宮田研究室の皆様、ヒューマンライフデザイン領域の先生方、東京での共同研究者の皆様、応援して下さる皆様にこの場をお借りして心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。

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令和元年11月6日

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